企業が直面する「社内のデザインチームへの過大な負担」や「外部デザイナーの高額な費用と時間」などの問題を、デザインのサブスクサービスが解決します。バナーやWebサイトのビジュアル、リーフレット、広告のフライヤーなど、各社によって提供されるサービスの範囲は異なります。
期待するクリエイティブやデザイン作業の効率化、コスト削減を実現するには、料金プランはもちろん、デザインの質とスタイルや専任のデザイナーが割り当てられるか、隠れたコストがないかなどに注目です。
この記事では、各デザインのサブスクサービスの特徴や選ぶべき理由、導入事例、費用などを紹介します。掲載企業のうち、一部の資料は下記よりダウンロードが可能です。比較検討の参考にご活用ください。
デザイン制作の定額制(サブスク)サービスの一覧表
| 会社名 | サービスの特徴 | 料金 | こんな企業におすすめ | 得意な制作物 |
|---|---|---|---|---|
サブスククリエイト |
必要なときに、必要なだけ。1ヶ月から使える無制限デザインサービス
|
ライトプラン:55,000円
スタンダードプラン:77,000円 プレミアムプラン:154,000円 |
紙の制作物を作るイベント・ブライダル業
広告出稿期に依頼量が増える飲食チェーン |
ポスター・名詞・POP 各種印刷物
ロゴ・プレゼン資料・バナーなど |
デザインのサブスク |
月額3万円(税込)から依頼可能!経験豊富なプロデザイナーが専任サポート |
初期費用:0円
10時間:30,000円 / 月 20時間:50,000円 / 月 |
コストを抑えたい小規模企業
|
Webデザイン・チラシ・バナー
SNS投稿画像やコーディングなど |
デザサポ |
利用時間の制限なし!デザインが必要になったときに気軽に依頼できるサービス |
月額:55,000円~
|
営業資料・パンフレットなど
ビジネス文書の質を上げたい |
イラスト・資料デザイン・バナー
動画編集・パンフレットなど |
飲食店のためのデザインサブスク |
飲食を専門とする会社にデザイン制作を依頼するなら |
トライアルプラン:50,000円
スタンダードプラン:100,000円 ビジネスプラン:150,000円 |
飲食店・カフェ・居酒屋
など飲食業全般 |
メニュー表・ポスター・POP
ショップカード・パッケージなど |
デザインホーダイ |
UXを重視したデザイン制作を得意とするデザインサブスクサービス |
プランS:44,000円
プランM:88,000円 プランL:132,000円 |
バナー・LP・印刷物など
多様な制作物を頻繁に更新する |
Webサイト・ECサイト・営業資料
サムネイル・ノベルティグッズなど |
デザインボックス |
専任の担当者が最初から最後まで一元管理するクォリティの高いデザイン制作 |
Sプラン:61,000円~
Mプラン:119,000円~ Lプラン:174,000円~ ※税不明 |
EC運営で日々発生する
デザイン業務の外注先をまとめたい |
バナー・LP・ECサイト
商品ページ編集・動画編集など |
デザパル |
ラフ案がなくてもOK!構成案作成から依頼できるサブスクサービス |
ライトプラン:55,000円
スタンダードプラン:77,000円 プレミアムプラン:154,000円 |
企画・アイデア段階から
プロに相談したい |
チラシ・パンフレット
ポスター・名刺 など |
センゾクデザイナー |
Webデザインの他にアクセス解析やコーディング、リスティング広告にも対応 |
ライトプラン:53,900円
レギュラープラン:77,000円 プレミアムプラン:143,000円 |
自社EC・ネットショップの
運用を強化したい企業 |
バナー制作・ECサイト構築や更新
コーディング・ホームページ制作 など |
ホッとデザイン 茶ブスク |
ポスターやTシャツから地図まで!幅広いデザインメニューを提供(45種類) |
ライトプラン:75,000円
スタンダードプラン:120,000円 プレミアムプラン:170,000円 |
飲食店や小売りなどの地方企業で
販促物を強化したい |
チラシ・名刺・ポスター
ホームページ・LP・SNS など |
デザイン業務の悩みを解決!注目の「デザインサブスク」とは
近年、企業が抱える「高い外注費」や「社内リソース不足」、「ブランドイメージがなかなか整わない」といった課題に対し、新たな解決策としてデザインサブスクリプションが注目を集めています。これは定額の月額料金で、バナーやチラシ、ロゴなど、さまざまなデザイン制作を何度でも依頼できる仕組みです。デザイン外注のハードルを下げ、日々発生するクリエイティブ制作の悩みを一挙に解消できる可能性を持っています。 このセクションでは、デザインサブスクの仕組みと特徴について、分かりやすくご紹介します。
デザインサブスはどんな仕組み?
デザインサブスクは、「定額制のデザイン依頼サービス」というシンプルな枠組みにとどまりません。大きな特徴は月額固定費のみで追加の見積もりや交渉が不要な点です。従来、外部のデザイン会社やフリーランスに依頼する場合、制作物ごとに見積もりや契約を結び、内容の変更があれば追加料金や納期の調整が必要でした。
さらに、デザインサブスクの多くは、ビジネスチャット(ChatworkやSlack、Zoomなど)を活用したやりとりが主流で、依頼から初稿提出、修正依頼、納品までの流れがスピーディーに進みます。
担当するのは専属のデザイナーやチームとなるケースが多く、まるで社内デザイナーのように気軽にやりとりができ、ブランドやサービス内容への理解が深まりやすいのも大きなメリットです。
| 特徴 | 従来の外注 | デザインサブスク |
|---|---|---|
| 費用 | 都度見積もり・追加料金あり | 月額定額のみ |
| やりとり | メールや会議中心で遅い | チャットでスピーディー |
| 担当体制 | 案件ごとに変わることも | 専属担当で長期的な関係性 |
デザインサブスクはどんな企業におすすめ?
デザインサブスクはあらゆる企業に有効ですが、特に毎月多くのクリエイティブ制作が必要な業種や、限られたリソースでマーケティング強化したい企業に適しています。
| 対象 | メリット・効果 |
|---|---|
| ECサイト運営企業 | セールや新商品PRなど、毎月のバナー・チラシ・LP制作が必要な場合、都度発注の手間やコストが大幅に省けます。タイムリーな販促活動がしやすくなります。 |
| スタートアップや小規模事業者 | 社内にデザイナーを雇う余裕がない場合でも、月数万円からプロ品質のデザインを安定確保。ブランドイメージや営業資料の質を一気に引き上げられます。 |
| 広報・マーケ担当者が複数業務を兼任している中小企業 | クリエイティブ制作を外部に任せることで、本来力を入れたい戦略立案や顧客対応に集中できます。A/Bテストや新しいアイデアにもすぐにトライできる点も魅力です。 |
デザインサブスク導入のメリット
定額でデザイン依頼をすれば、安い予算で定期的にWebバナーや印刷物などを制作し続けられるメリットがあります。案件が発生するたびに、外注のデザイナーに見積り依頼や社内の稟議決済をする面倒がありません。必要なときにサッと依頼できるという便利さが最大の長所です。
広告のデザイン制作料を大幅にコストダウンできる
たとえば1ヶ月で5点の販促物を制作する際、今まで1案件ずつ依頼していて、リーフレット10万円、ポスター2万円、Webバナー3万円で合計15万円のデザイン料がかかっていた状況と比較すると、月額5万円の定額サービスのプランで1ヵ月間に3案件の制作を依頼できれば10万円も安い価格で広告のクリエイティブ制作が可能です。定額で予算が決まっているから、修正が多いときでも上の月額5万円限りで料金が増える心配もいりません。
定期的にWebバナーやチラシを制作できる
毎月5本の広告のチラシを作っている、毎月1~2本のWebバナーをECサイトやSNSに上げている、といったルーティン化している制作物がある場合、定額サービスの契約をしていれば発注先に困りません。
サブスクならデザインを依頼する権利があるため、発注したときに「今月は忙しくて対応できません」「今回は納期が遅くなります」などという理由で断られることがないからです。制作物が多い場合は、制作管理ツールを併用すると管理がよりスムーズになります。
1案件ずつならいつでもデザインを依頼できるので、たとえば急にキャンペーンの企画が決まって広告を展開するためにチラシを作りたい、という場合でも、契約した納期の範囲内なら追加料金もかからず実現できてしまいます。
社外に専属のプロデザイナーがいる感じ
社員でデザイナーはいるけれどもリソース不足ではあるが、新規で雇うほどでもないという場合があります。デザインのサブスクサービスのプランを契約していれば、社外ではありますが専属のプロデザイナーがいるのと同じ体制ができあがるのです。
サービスによっては、専任デザイナーといつでも直接メールやチャットなどで連絡ができるため、詳細な情報やイメージ、広告の細かい意図が伝わりにくい、という心配も少なくなります。
デザイナーを社員として雇うと給与だけでも月20万円以上かかるところですが、月額5万円の低価格のサブスクのプランでデザイン業務を賄うことができれば会社として大幅なコストダウンが可能です。社内デザイナーの個人の業務負担も軽減されるので、費用以外のポイントも大きいです。
デザインサブスクの選び方
デザインのサブスクの選び方には、以下のような考慮すべき点があります。
- 価格が予算内かどうか
- 契約期間がどの程度か把握する
- 求めるデザインを作成してくれるかどうか
価格が予算内かどうか
デザインのサブスクは好きなだけ依頼することができますが、利用する場合は平均でおよそ50,000円〜170,000円ほどかかってしまいます。仮に社内でデザイナーを雇うとなると、給料や保険料、経費もかかるので、およそ300,000円ほどの料金が必要です。サブスク利用だと、雇うよりもはるかに安い価格で利用可能です。
一見リーズナブルと言えますが、利用するサブスクによっては価格にかなり差があるのが実態といえます。設定した予算内に収まるのかどうかをしっかりと把握した上で、利用することが重要です。
契約期間がどの程度か把握する
デザインサブスクは、必ず契約期間が設定されています。契約期間は利用するサブスクによって違いますが、およそ1ヵ月〜12ヵ月です。月々の利用料が安くても、契約期間が長くなると総額は高くなってしまいます。契約期間と利用額から総額を把握し、予算内に収まるのかも見極めることが重要です。
求めるデザインを作成してくれるかどうか
価格の安さばかりに目が行くと、デザインの質に納得がいかず継続して契約することが困難になるケースもあります。求めるジャンルのデザインが得意か、経験豊富なデザイナーが担当してくれるのかなどを意識して選ぶと、後悔のないデザインサブスクを選べます。
デザインサブスク導入企業の成功事例から見る「効果と可能性」
実際にデザインサブスクリプションを導入した企業が、どのような課題を乗り越え、どんな成果につなげたのかをご紹介します。事例からサービス活用のヒントを見つけてみてください。
ECサイト運営企業
1,980円のお試し商品の販売に関するLPとバナーの作成をご依頼しました。自身で作成したものより、6倍の反応がとれ、CPA単価は脅威の500円。無料で広告を打てている状況です!頼んで良かったと心から思います!
引用元:TAKS公式HP (https://design-taks.jp/)
飲食店舗・ECショップ運営企業
メニューやポップ、バナーなど制作物にかかる工数が約1/3になりました
これまでは都度知人に制作をお願いしていたのですが、必要な制作物が多く、効率化も兼ねてお願いすることにしました。前回のデータも保管しておいてくれるので、変更点が少ないものはすぐに対応してもらえるところが便利だと感じています。
引用元:サブスククリエイト合同会社公式HP (https://subsc-create.jp/)
デザインサブスクのまとめ
デザインサブスクリプションは単なるコスト削減の仕組みではありません。限られたリソースでも、強いブランド力や競争力を築きたい企業にとって、「クリエイティブの民主化」を進める有効な選択肢となっています。
最適なサービスを選び、PDCAサイクルを速く回し続けることで、デザインの品質やビジネス成果を高めていくことができます。
今こそ、デザインの力を取り入れて、事業成長を加速させてみてはいかがでしょうか。ご検討の際は、この記事でご紹介したポイントもぜひ参考にしてください。
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- 本記事は、2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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