日立製作所のマーケティング戦略や経営戦略を分析

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日立製作所ではABM(アカウントベースドマーケティング)が主流で、一社一社の顧客を深く理解した上で営業を行っていました。

しかし広い市場から顧客を獲得していくマーケティング戦略の重要性が高まっていく中で、これまでの顧客獲得方法から変化を迫られます。

その際に日立製作所がおこなったマーケティング戦略の変化やポイントなどを、この記事では分析してみました。

日立製作所のマーケティング戦略のポイント

日立製作所キャプチャ画像
引用元:株式会社日立製作所公式サイト(https://www.hitachi.co.jp/)

顧客が使いやすいコーポレートサイトへリニューアル

日立製作所の以前のコーポレートサイトは、コーポレートカラーの赤色をベースとした映えるデザインで印象に残るサイトで、早期から動画を活用するなど、コンテンツもインパクトがあるものでした。

デジタルマーケティングにおいてはコーポレートサイトも重要な顧客接点のひとつ。しかし以前のサイトは社内外から「使いづらい」という声も聞かれていたのです。

そこでユーザーが求めている情報にたどりつきやすくすることで、日立製作所の認知向上やコーポレートサイトをきっかけとした顧客獲得ができるようにリニューアルをおこなっています。

時代に合わせてコーポレートサイトの活用の仕方も幅が広がり、目的に沿った設計にすることで、企業イメージを印象付けるブランディング効果以外の機能を持たせることができます。

MA(マーケティングオートメーション)を導入してホットリードを創出

MA(マーケティングオートメーション)とは、その名の通りマーケティング活動を自動化すること、またはそれを実現するツールのことを指します。

日立製作所では、リニューアルしたサイトによって自社に興味を持ってくれたリード(見込み客)をそのまま逃がしてしまわないように、MAツールを導入。

サイトからの直帰率を改善するだけでなく、獲得したリードに対して継続的に資料や事例などの情報を提供することで、ホットリード(購入まですぐの状態の見込み客)への育成に成功しています。

マーケティング部門で見込み客を育て、意欲が高まったところで営業部門にバトンタッチ。このような連携をすることで、効率的な営業ができるだけでなく、そもそも獲得できる見込み客のユーザー層も広げることができます。

この記事のまとめ

デジタルマーケティングによる集客施策は様々ありますが、コーポレートサイトをユーザーファーストでつくることでも、自社への興味を高めたり、購入やお問い合わせにつなげやすくすることができます。

自社のサイトを集客にも活用したいという際には、ユーザーが求める情報がわかりやすく、そしてたどりつきやすくなっているかをチェックしてみましょう。

またMAのように獲得した見込み客に対して、継続的にコミュニケーションが取れる体制をつくれると、ホットリード(今すぐ客)を狙うよりもターゲット層は広がります。時間はかかりますが、しっかり自社で顧客へと育成できれば、成約率も高まります。

コンテンツ発信による検索流入を狙う場合は、SEO対策するキーワードによって、ある程度自社に興味を抱きそうな見込み客のみを狙うことも可能です。

Webによる集客や、マーケティングへのデジタル活用は今後より重要になることは間違いありません。自社でも取り組めそうなことがないか、ぜひ検討してみてください。

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