LINEチャットコマースは、LINE公式アカウントを配信だけで終わらせず、接客、商品提案、購入、予約、問い合わせ、リピート促進までつなげる施策です。ただし、ツールごとに得意領域は大きく異なります。LINE上で決済まで完結させたいのか、ShopifyやCRMと連携したいのか、AI接客や有人チャットを強化したいのかで選ぶべきサービスは変わります。
ここでは、LINEチャットコマースツールを20社に拡張し、LINE接客、EC連携、CRM連携、AI接客、費用の見方まで整理しています。広告流入やECサイトの取りこぼしをLINEで回収したい企業は、導入目的に合うツールを比較してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | タイプ・得意領域 | EC・CRM連携 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
|
成果報酬型で、LINE誘導からシナリオ改善まで支援
|
成果報酬型のLINEチャットコマース運用
|
広告流入・LINE内CV・シナリオ・レポート
|
初期費用・固定費・制作費0円、成果報酬型
|
|
|
ZEALS |
接客AIと会話設計で購買行動を後押し |
接客AI・チャットコマース
|
LINE公式アカウント連携・会話設計・成果報酬型
|
初期費用・運用費0円、成果報酬型
|
|
Lステップ |
LINE公式アカウントにシナリオ配信や分析を追加 |
LINE公式アカウント拡張・MA
|
シナリオ配信・セグメント配信・予約・分析
|
月額0円から32,780円(税込)など
|
|
Penglue |
離脱ユーザーをLINEへ誘導する成果報酬型チャットボット |
成果報酬型チャットボット広告
|
離脱防止ポップアップ・LINE誘導・管理画面
|
初期費用・月額費用無料、成果報酬型
|
|
LOYCUS |
LINEと顧客データをつなぎCRM施策を強化 |
LINE CRM・MA
|
セグメント配信・AIメッセージ・顧客育成
|
要問い合わせ
|
|
Liny |
顧客管理と配信運用をまとめて扱えるLINE拡張ツール |
LINEマーケティング・顧客管理
|
セグメント配信・流入経路分析・顧客管理
|
要問い合わせ
|
|
TSUNAGARU |
データを活用して友だちに合わせた配信を行う |
LINEデータ活用・配信最適化
|
データ収集・セグメント配信・運用支援
|
都度見積り
|
|
LIBOT |
紹介・ポイント施策まで扱う集客型LINEシステム |
集客型LINEシステム
|
紹介管理・ポイント・顧客管理・配信
|
要問い合わせ
|
|
Lipify |
Shopify・スマレジ・LINE IDをつなぐ |
Shopify・スマレジ・LINE連携
|
Shopify POS・スマレジ・LINE ID連携
|
初期設定20万円から、月額18ドルからなど
|
|
エーエムエルマーケシステム |
LINEとメール会員をまとめて管理 |
LINE・メール統合マーケティング
|
LINE会員とメール会員の連携管理
|
公式料金表は要確認
|
|
hachidori |
用途に合わせてチャットボットを構築 |
チャットボット開発プラットフォーム
|
LINE・Webチャット・LINE WORKS対応
|
要問い合わせ
|
|
Atouch |
LINEトーク上で商品提案から決済まで完結 |
LINE上のEC・決済
|
商品提案・カート・決済・購入後フォロー
|
公式料金は要確認
|
|
DMMチャットブーストforEC |
Shopify連携でLINE運用を自動化 |
Shopify連携・LINE自動化
|
Shopify顧客管理・Bot・複数人運用
|
月額249ドル+有効友だち数課金
|
|
CRM PLUS on LINE |
Shopifyの顧客IDとLINE IDを連携 |
Shopify連携LINE CRM
|
ID連携・Shopify Flow・カート離脱リマインド
|
月額0ドルから、上位は200ドルから
|
|
Mico Engage AI |
LINEを中心に顧客エンゲージメントを高める |
LINEマーケティング・AI/データ活用
|
セグメント配信・CRM・運用支援
|
要問い合わせ
|
|
Ligla |
LINE特化型MAで行動に合わせた配信を自動化 |
LINE特化型MA
|
ユーザー行動分析・自動配信・AIチャット
|
要問い合わせ
|
|
KUZEN |
CRMやカートと連携してLINE施策を高度化 |
LINEマーケティングツール
|
CRM/API連携・ステップ配信・1to1チャット
|
公式料金は要問い合わせ
|
|
チャネルトーク |
LINEやWebチャットの問い合わせを一元管理 |
接客チャット・問い合わせ一元管理
|
LINE連携・Webチャット・CRMマーケティング
|
無料プランあり、有料プランは従量課金あり
|
|
BOTCHAN Engagement |
LINEメッセージで見込み客をナーチャリング |
LINEナーチャリング・チャットフォーム
|
診断シナリオ・セグメント配信・LINE誘導
|
要問い合わせ
|
|
Lineup |
LINE公式アカウント上にEC機能を追加 |
LINE EC構築
|
LINE上でショップ開設・販売・在庫管理
|
月額3,000円、トライアルあり
|
LINEチャットコマースツール20社の詳細
LINEチャットコマースツールの選び方
LINEチャットコマースツールは、機能数だけで比較すると選びにくくなります。最初に、LINEで実現したい行動を決めてください。商品購入、予約、資料請求、問い合わせ、来店、再購入では、必要な機能と見るべき費用が変わります。
| 導入目的 | 見る項目 | 合いやすいタイプ |
|---|---|---|
| LINE上で商品を販売したい | 商品登録、カート、決済、在庫、購入後メッセージ | LINE EC・決済型 |
| ShopifyやECの顧客データを活用したい | ID連携、Shopify Flow、カート離脱、購買履歴連携 | EC・CRM連携型 |
| 広告流入やLP離脱を回収したい | LINE誘導、チャットシナリオ、成果報酬、CV計測 | 成果報酬型チャットコマース |
| 問い合わせ対応を効率化したい | 有人チャット、AI応答、問い合わせ一元管理、担当者管理 | 接客チャット型 |
| 配信の反応率を改善したい | セグメント配信、ステップ配信、流入経路分析、リッチメニュー出し分け | LINE MA型 |
LINEチャットコマースとは
LINEチャットコマースとは、LINE上のチャットや自動応答、有人対応、商品提案、決済、予約、リマインド配信などを組み合わせ、顧客との会話を購買や申込みにつなげる施策です。従来のECサイトでは、顧客が商品ページを見て離脱すると、その後の接点を作りにくくなります。LINEに接点を移すことで、検討途中の顧客に再度案内を送り、疑問解消や再購入のきっかけを作れます。
一方で、LINEは配信通数や友だち数だけを増やしても成果にはつながりません。購入前の不安、配送や在庫の質問、商品選びの迷い、予約前の確認など、顧客が止まりやすい場面に合わせて会話と導線を設計する必要があります。
LINEチャットボット・LINE ECツール・LINEマーケティングツールとの違い
LINEチャットコマースは、チャットボットやLINEマーケティングツールと重なる部分があります。ただし、目的は単なる自動応答や一斉配信ではなく、会話を通じて売上、予約、問い合わせ、資料請求などの成果につなげることです。
- LINEチャットボット:問い合わせ対応や診断、シナリオ応答を自動化する。
- LINE ECツール:LINE上で商品閲覧、カート、決済、在庫管理、購入後通知を扱う。
- LINEマーケティングツール:セグメント配信、ステップ配信、リッチメニュー出し分け、流入経路分析を行う。
- LINEチャットコマース:上記を組み合わせ、接客から購買・申込みまでの導線を設計する。
LINEチャットコマースツールの4つのタイプ
LINE上で購入まで進めるEC型
AtouchやLineupのように、LINE上で商品提案、購入、決済、購入後フォローまで進めやすいタイプです。ECサイトへの遷移を減らし、LINE上で購買導線を短くしたい場合に向いています。
ShopifyやCRMと連携するデータ活用型
CRM PLUS on LINE、DMMチャットブーストforEC、Lipifyのように、Shopifyやスマレジ、顧客ID、購買履歴とLINEをつなぐタイプです。既存ECや店舗データを活用して配信を出し分けたい場合に向いています。
広告流入やLP離脱を回収する成果報酬型
Chabotalk、ZEALS、Penglueのように、広告流入後の離脱防止やLINE内CVを重視するタイプです。初期費用を抑えつつ、成果地点を明確にしてチャットコマースを試したい企業に向いています。
配信・接客・顧客管理を強化するMA型
Lステップ、Liny、LOYCUS、Ligla、KUZEN、Mico Engage AIなどは、LINE公式アカウントにセグメント配信、ステップ配信、分析、CRM連携などを追加します。友だち登録後の育成、リピート促進、問い合わせ対応まで見たい企業に向いています。
EC・D2Cで見るべき機能
EC・D2CでLINEチャットコマースを導入する場合は、メッセージ配信だけでは不十分です。商品を見た顧客が、どこで迷い、どこで離脱し、どのタイミングで再接触すべきかを設計できるかが重要です。
- 商品登録、商品提案、カート、決済の有無
- Shopify、スマレジ、CRM、会員データとの連携
- カート離脱、閲覧商品、購入完了、発送完了のリマインド配信
- LINE IDと会員ID、購買履歴の連携
- 有人チャットと自動応答の切り替え
- 成果地点ごとの計測とレポート
AI接客と有人チャットの使い分け
AI接客は、よくある質問への回答、商品診断、予約前の一次対応、購入前の不安解消に向いています。対応品質を均一化し、問い合わせが集中する時間帯でも返答を返しやすくなります。
一方で、契約条件、個別見積もり、返品交換、クレーム、医療・金融・不動産など説明責任が重い領域では、有人対応に切り替える設計が欠かせません。LINEチャットコマースは、すべてを自動化するよりも、定型対応は自動化し、判断が必要な場面だけ担当者につなぐ設計のほうが運用しやすくなります。
費用を見るときの考え方
LINEチャットコマースの費用は、ツール利用料だけでは判断できません。LINE公式アカウント本体の料金、配信通数、初期設定、シナリオ制作、チャットボット制作、EC連携、CRM連携、運用代行、成果報酬、決済手数料まで含めて見る必要があります。
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| LINE公式アカウント料金 | 無料メッセージ通数や追加メッセージ課金に影響する。 |
| ツール月額費用 | 無料プラン、月額固定、従量課金、要問い合わせなどサービスにより異なる。 |
| 初期設定費用 | アカウント設計、タグ設定、シナリオ構築、EC連携で発生することがある。 |
| 運用支援費用 | 配信設計、クリエイティブ制作、分析、改善提案を任せる場合に発生する。 |
| 成果報酬 | 購入、予約、申込みなど成果地点に応じて発生する。 |
| 決済・EC関連費用 | 決済手数料、Shopifyアプリ費用、外部システム連携費用を確認する。 |
導入前に注意したいこと
LINEチャットコマースは、導入すれば自動的に売上が伸びる施策ではありません。LINEに誘導する流入元、友だち追加後の会話設計、商品提案のタイミング、有人対応の体制、計測する成果地点を決めておく必要があります。
- 広告、SNS、LP、ECサイトのどこからLINEに誘導するかを決める
- 友だち追加直後に送るメッセージと、購入前に送るメッセージを分ける
- 一斉配信だけでなく、セグメント配信やシナリオ配信を設計する
- 自動応答で対応できない問い合わせを誰が見るか決める
- 購入、予約、資料請求、問い合わせなど成果地点を定義する
- LINE公式アカウント本体の配信費用も含めて費用を試算する
成果を見るKPI
LINEチャットコマースの成果は、友だち数だけでは判断できません。登録後に、どれだけ会話が進み、どれだけ購入・予約・問い合わせに進んだかを見ます。
| KPI | 見る理由 |
|---|---|
| 友だち追加数 | LINE接点の母数を見る。ただし単独では成果判断に不十分。 |
| ブロック率 | 配信頻度やメッセージ内容が合っているかを見る。 |
| シナリオ到達率 | 会話の途中離脱がどこで起きているかを見る。 |
| LINE内CV率 | LINE上で購入、予約、申込みまで進んだ割合を見る。 |
| カート離脱回収率 | EC連携型で、離脱後のリマインドが機能しているかを見る。 |
| LTV・再購入率 | 単発購入ではなく継続購入につながっているかを見る。 |
よくある質問
LINE公式アカウントだけでもチャットコマースはできますか?
簡単な配信や個別チャットは可能です。ただし、商品提案、決済、カート離脱配信、ID連携、流入経路分析、シナリオ分岐まで行う場合は、拡張ツールや外部連携を検討する必要があります。
ECサイトがなくても導入できますか?
サービスによっては、LINE上で商品販売や予約受付を行えるものがあります。ただし、在庫管理、決済、配送、顧客管理の要件によって必要な構成が変わります。
Shopifyを使っている場合はどのタイプが合いますか?
Shopifyの顧客IDや購買履歴をLINEに活用したい場合は、CRM PLUS on LINE、DMMチャットブーストforEC、LipifyなどのShopify連携型を比較するとよいでしょう。LINE上で購入完結を重視する場合は、LINE EC型も候補になります。
成果報酬型と月額固定型はどちらがよいですか?
初期費用を抑えて検証したい場合は成果報酬型が候補になります。自社で運用体制があり、配信やCRM連携を継続的に改善したい場合は月額固定型やMA型が合いやすくなります。
LINEチャットコマースの導入で最初に決めることは何ですか?
最初に、成果地点を決めてください。購入、予約、資料請求、問い合わせ、来店、再購入では、必要なシナリオ、計測、連携機能が変わります。
まとめ
LINEチャットコマースツールは、LINE上で販売まで完結させるもの、ShopifyやCRMと連携するもの、広告流入後の離脱を回収するもの、AI接客や有人チャットを強化するものに分かれます。まずは自社がLINEで実現したい成果地点を決め、必要な機能と費用を比較しましょう。
初期費用を抑えて広告流入やLP離脱後のLINE接客を試したい場合は、成果報酬型のサービスも候補になります。既存のECやCRMを活用したい場合は、Shopify連携やID連携の対応範囲を優先して確認してください。
- 免責事項
掲載内容は、各社公式サイトおよび確認できた公開情報をもとに作成しています。料金、機能、対応範囲、所在地、提供条件は変更される場合があります。導入前には必ず各社公式サイトまたは問い合わせで現在の情報を確認してください。
会社詳細を見る↓











