リッチメッセージ作り方|画像サイズ・テンプレート・設定手順
最終更新日:2025年06月11日

LINE公式アカウントを使っているけれど、 「もっと反応率を上げたい」 、 「バナー画像のように商品を紹介したい」 と感じたことはありませんか?そんなときに役立つのが「リッチメッセージ」です。
この記事では、リッチメッセージの概要から作成手順、効果的なデザインのコツまで、初心者の方でもすぐに実践できる形で丁寧に解説します。
リッチメッセージとは?
リッチメッセージとは、画像とリンク(タップ領域)を組み合わせて作成する、視覚的に訴求力のある配信コンテンツです。リッチメニューがトーク画面の下部に常駐するUIであるのに対し、リッチメッセージはトーク上で一度だけ表示されるメッセージ形式で使用されます。
リッチメニューとの違い
項目 | リッチメッセージ | リッチメニュー |
---|---|---|
表示場所 | トーク画面上のメッセージ | トーク画面下部に固定 |
タイミング | 配信時に一度表示 | 常時表示される |
目的 | 一時的な訴求(キャンペーン等) | 常設ナビゲーション |
制作前に押さえる仕様チェックリスト
LINEでリッチメッセージを作成するには、事前にLINE公式アカウントが設定している画像のサイズや仕様を理解しておくことが大切です。「画像サイズ・テンプレート」、「ファイル形式」、「リンク枠と文字数」など、制作時に押さえておくべき仕様や「チェック項目」を体系的に整理します。
画像サイズ・テンプレート
画像引用元:LINEヤフー for Business公式サイト(https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/rich-messages/)
テンプレート | 推奨サイズ(幅×高さ) |
---|---|
正方形 | 1040 × 1040 |
横長 | 1040 × 350、700、585 |
縦長 | 1040 × 1300、1850 |
カスタム | 1040 × 520〜2080(1枠のみ) |
幅は必ず1040 px固定。高さはテンプレートごとに変わります。
ファイル形式・容量
PNGまたはJPEG、10 MB以下が必須。高解像度写真を使う場合は圧縮し過ぎて画質が落ちないよう注意しましょう。
リンク枠と文字数
レイアウトは最大6枠まで。テンプレートごとにリンク領域が決まっています。
画像内テキストは10〜13文字程度のキャッチに絞り、詳細は遷移先で補足すると視認性が高まります。
配信前チェック10項目
- 画像サイズ/容量/フォーマット
- 枠数
- リンク先
- アクションラベル
- テキスト可読性
- CTA配置
- プレビュー確認
- 予約日時
Canvaで画像を作ってみる
キャンバス設定
Canvaにログイン→「カスタムサイズ」で1040×1040を入力(別サイズでもOK)。
「LINE リッチメッセージ」でテンプレ検索すると美容・飲食など業種別デザインが多数ヒット。
編集のコツ
重要テキストは中央寄せ。左右端・下端はトーク画面で見切れる可能性があります。
ボタン風CTA(例:「▶詳しくはこちら」)を画像内に入れるとクリック意図が伝わりやすい。
完成したらPNGでダウンロード。
その他の無料ツール
Canva以外にも、Picky-PicsやAdobe Expressでも幅1040 pxを指定すれば同様にリッチメッセージを作成できます。
ツール | 素材・テンプレ | 無料プラン | 操作性 | 特長 |
---|---|---|---|---|
Canva | テンプレ61万点、画像・動画等1億点以上、フォント6,000書体 | 登録不要、6万以上の無料テンプレと1,000万点超素材が無制限 | 日本語UI+ドラッグ操作で初心者も即使える | AI補助(Magic Design)、SNS予約投稿、ブランド管理 |
Picky-Pics | 写真・イラスト5万点超、自動レイアウト約100種 | Free素材は完全無料。出力権は110円/点~ | 日本語UI+自動配置で非デザイナー向け | PNG/PDF出力。素材単位課金で単発利用に最適 |
Adobe Express | 数万テンプレ+Adobe Stock/Firefly連携 | 基本機能は無料。Proは月990円~ | 整理されたUIとAI生成で直感的 | 動画・音声編集、SNS管理、CCとの連携 |
【要約】選定のヒント
素材/テンプレの量で選ぶなら Canva
61 万超のテンプレと1億点の素材で業種・媒体を選ばない。Proにするとブランドキットや背景リムーバも定額で使い放題。
単発キャンペーン+日本語素材重視なら Picky-Pics
5 万点の国産素材と100パターンの自動レイアウトで短時間制作に強い。必要な有料素材だけ従量課金なのでコスト管理が容易。
Photoshopライクな細かい調整と動画・AIも扱いたいなら Adobe Express
無料でもSNS投稿や簡易動画が作れるうえ、Creative Cloud利用者は追加料金なしでPro相当が付帯。Firefly AIで画像生成もワンステップ。
「画像の制作に自信がない」、「テンプレだけでは限界を感じる…」という方は、リッチメッセージの設計から配信まで支援してくれるプロのサービスを比較してみましょう。
費用感やサポート内容の違いを把握することが、成果につながる第一歩です。
LINE管理画面での設定・配信
ステップ1:新規作成
管理画面左メニューから「リッチメッセージ」→「作成」でリッチメッセージを新規作成。
ステップ2:基本情報の入力
- 「アイテム名」にメッセージのタイトルを入力(100文字以内)。
- 「変更」ボタンからレイアウトを選択。
- 「選択」ボタンで画像をアップロード。LINE Creative Labの編集も可能。
- 画像の使い方を「そのまま」または「編集して適用」から選択。
- 「アクション」でリンクやクーポンなど、ユーザーの遷移先を設定。
ステップ3:メッセージの予約と配信
- 「メッセージ配信」→「メッセージを作成」。
- 左から3番目の吹き出しアイコンから先ほど保存したリッチメッセージを選択。プレビューで確認。
- 配信日時・ターゲットを設定し「配信」または「予約」。
クリック率を高めるデザインTips
テクニック | 具体策 |
---|---|
視覚インパクト最大化 | 高画質写真+余白を活かしたレイアウト。縦長1850 pxは没入感◎。 |
明確なCTA | 画像内にボタン要素を置き「今すぐ予約」「クーポンGET」など行動を明示。 |
限定感の演出 | 「本日限定」「先着30名様」など緊急性ワードは効果大。ただし乱発は逆効果。 |
テスト & 学習 | テンプレート/文言/配信時間を1要素ずつ変えてABテスト。開封率→クリック率→CVRの順で評価。 |
他社の事例とよくある失敗
他社の事例
株式会社あっぷるアイビー:特別な日に合わせたクーポンを配信
画像引用元:LINEヤフー for Business公式サイト(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/appleivy/)
配信メッセージのクリエイティブは、社内で作成しています。基本的に画像で簡潔に情報を伝えることを意識していて、クーポンなど実際にお客さまにご利用いただくものはリッチメッセージで情報を伝えきります。一方、新サービスの情報など、画像で情報を伝えきれないものはカードタイプメッセージを使って目を引くようにしてクリック率を高めています。ランディングページ(LP)などのリンク先に飛んでもらい、具体的な情報にアクセスしていただくのが狙いです
引用元:LINEヤフー for Business公式サイト(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/appleivy/)
アリトル:シーズン限定のメニューを配信
画像引用元:LINEヤフー for Business公式サイト(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/alittle/)
アリトルを利用する主な顧客層が10〜30代の若い女性ということもあり、LINE公式アカウントでもフランクなメッセージ内容や絵文字を使うことで、親近感を感じてもらえるように工夫しているといいます。
引用元LINEヤフー for Business公式サイト(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/alittle/)
アルプロン:リッチメッセージをタップするとくじが引ける
画像引用元:LINEヤフー for Business公式サイト(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/alpron/)
加えて、セール情報の配信ばかりだとブロックにつながりかねないので、ユーザーに楽しんでもらえるコンテンツを意識して、LINE公式アカウントのクーポン抽選機能を使ったインタラクティブなメッセージ配信も行っているそうです。
引用元LINEヤフー for Business公式サイト(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/alpron/)
失敗パターン
失敗パターン | 原因 | 改善ポイント |
---|---|---|
情報量が多すぎる | 一画面に詰め込みすぎ | 要素を絞ってシンプルに |
タップしづらい | CTAが不明確 | ボタン風デザインで誘導 |
よくある質問(FAQ)
Q1. 画像に載せる文字数に上限は?
A. システム上の制限はありませんが、10〜13文字以内が最適とされています。
Q2. YouTube動画は埋め込める?
A. 直接は不可。サムネイル画像を作り、リンク先に動画URLを設定しましょう。
Q3. 複数リンクを設定したい場合は?
A. 2〜6枠テンプレートを選び、枠ごとに別リンクを割当てます。
まとめ|まずは一つ作って配信してみよう
リッチメッセージは難しそうに感じますが、実は非常にシンプルです。
まずはCanvaなどで1つ画像を作り、実際に配信してみましょう。
その効果を数値で見ながら、少しずつ改善することで、確実にCVR向上につながります。次のステップとして「リッチメニュー」や「ステップ配信」にもチャレンジしていきましょう。
「配信してみたいけど、自社だけで成果を出せるか不安…」という方は、リッチメッセージを活用したLINE運用を支援してくれるサービスを検討してみてください。各社の対応内容や費用を比較して、最適なパートナーを見つけましょう。