大型装置の導入や生産ラインの増設に伴い、工場内の一部をクリーン化したい。そんな現場で検討できるのが大型クリーンブースです。ただし、床面積が足りていても、柱や天井、搬入口が作業の妨げになることがあります。必要な内部寸法と搬送動線を決め、構造・環境条件・施工範囲をそろえてメーカーを比較しましょう。
大型クリーンブースメーカー・施工会社11社の比較表
大型の特注仕様や、連結・パネル構成による大型化に対応する11社を比較します。掲載順は性能や実績の順位ではありません。標準製品と個別施工例の寸法は条件が異なり、対応サイズの上限を比較するものではありません。
| 会社名 | サービスの特徴 | 大型空間への対応 | 設備・工程への対応 | 設計・施工と運用 |
|---|---|---|---|---|
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日本エアーテック株式会社 |
アルミ製MCBを寸法や出入口に合わせて製作 |
大型の特殊設計、間口・奥行・高さの指定
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カーテン、アルミ扉、エアシャワーの選択
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設置場所に合わせて製作。施工・保守の契約範囲は見積もり時に確認
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松定プレシジョン株式会社 |
標準ラインナップとオーダーメイドを比較できる |
5m×5mまでの標準ラインナップと特注仕様
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フィルム式・パネル式、温湿度調整などの特注
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設置環境に合わせた特注設計・施工
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有限会社環境エンジニアリング |
柱と搬送動線を考慮して大空間を設計 |
自立・天吊りなど、現場に合わせた大型設計
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鉄骨・中柱なし・天井クレーン対応の施工例
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設計・製造・施工、改修・レイアウト変更、保守
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蒲田工業株式会社 |
設備配置と付帯工事を含めて大型空間を設計 |
大型特注、設置場所に合わせた寸法・形状
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配管・配線の取り合い、扉・エアシャワー
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現地測量、設計、部材加工、施工・付帯工事
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伸榮産業株式会社 |
天吊り・トラスなど現場条件に合わせて構造を選択 |
100m³以上の大型サイズ、トンネル型・天吊り型
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温湿度制御、ビニール・パネル・断熱パネル
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設計・製造・施工、導入後の点検・測定・交換
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シーズシー株式会社 |
中柱や高い装置の搬入口を考慮して製作 |
条件により一辺20m超、アルミ製・天井吊り
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高天井・広い出入口、既設建屋に合わせた変形
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寸法・形状の個別対応。天井吊りは施工前下見
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エヌアイシ・オートテック株式会社 |
連結による大型化と個別設計を選べる |
ブース連結による大型化、大型カスタム
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特殊形状、既存柱・装置に合わせた設置
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設計から現地施工、キット供給・組立指導も選択
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トヨシマ電機株式会社 |
数十メートル幅まで条件に合わせた形状で製作 |
CBシリーズは数十メートル幅にも個別対応
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特殊カーテン・樹脂板、キャスター・点検口
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指定寸法での製作。設置・組立範囲は個別見積もり
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コトヒラ工業株式会社 |
大型オーダーと施工後の清浄度測定に対応 |
KCBシリーズは数十メートル幅まで個別設計
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アルミ・ステンレス、特殊カーテン、エアシャワー
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協力会社で組立施工後、清浄度測定と報告書
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株式会社プレシード |
規格パネルを組み合わせて大型ブースを構成 |
115パネルの組み合わせによる大型化
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薄型軽量パネル、フィルター・循環ユニット
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自社組立または現地設置を事前に取り決め
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ユキ技研株式会社 |
レコフレームで自社組立から設計支援まで選択 |
構成により15m以上の大型ブースに対応
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レール・スプリットカーテン、FFUの構成選択
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自社設計・組立、メーカー設計支援、現地施工
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大型クリーンブースメーカー・施工会社の特徴
大型クリーンブースの選び方
外形寸法ではなく、内部で必要な作業空間を決める
比較の出発点は、装置が収まるかどうかだけではありません。装置の扉を開く範囲、作業者が通る場所、点検時に部品を引き抜くスペースを図面に書き込みましょう。柱やフレームを除いた有効寸法で、メーカーに確認することをおすすめします。
中柱を避けたい場合は、必要な幅と高さに加えて、建物側から支持を取れるかも相談事項になります。天吊り・自立・鉄骨といった構造の選択肢は、設置条件を踏まえて設計者に判断してもらいましょう。
装置と部材の搬入経路を分けて確認する
完成後に装置が出入りできることと、工事時にブースの部材を運び込めることは別の条件です。建物の入口、通路、エレベーター、天井の障害物と、組立作業用のスペースを確認してください。
見積もり依頼時には平面図だけでなく、搬入経路の写真と高さの情報も添えると、現地調査で確認すべき点を共有しやすくなります。
清浄度と温湿度、開口部の運用をセットで相談する
要求仕様には、清浄度の表示だけでなく、対象となる工程と使用状況を添えましょう。装置の稼働状態、作業人数、扉や天井開口を使うタイミングも整理しておくと、実際の運用に沿った相談ができます。
温湿度管理が必要なら、希望する設定値と許容範囲を別項目にします。引き渡し時にどの場所・条件で性能を測定するかも、発注前に合意しておくことをおすすめします。
保守の作業範囲と費用まで比べる
本体と施工の見積もりに加えて、点検、清掃、フィルター交換の担当範囲を確認しましょう。フィルターの交換頻度は設置環境で異なります。全社に一律の交換年数を当てはめず、現場条件に合う保守計画を依頼してください。
参考:松定プレシジョン「クリーンブースのメンテナンス項目や頻度」
大型クリーンブースの費用を比較するための見積もり条件
金額を比べる前に、本体以外のどこまでが見積もりに含まれるかをそろえましょう。以下を共通の依頼条件にすると、別途工事や運用費の見落としを減らせます。
- 本体:必要な内部寸法、柱の可否、壁材、出入口の位置と大きさ
- 環境設備:清浄度、温湿度の条件、照明などの必要設備
- 現地工事:搬入、組立、既存設備との接続、工場側が担当する作業
- 引き渡し:測定条件、検査記録、操作・保守の説明
- 運用:点検、消耗品交換、将来の移設・拡張の相談範囲
工場を止められる日程や作業可能な時間帯も合わせて伝えましょう。本体価格だけでなく、必要な工事を含む総額と、稼働後の維持費を分けて判断することが重要です。
相談から導入までに決めておきたいこと
- 生産技術・品質・設備の担当者で、対象工程と必要な環境条件を整理する
- 図面と搬入経路をメーカーに渡し、現地調査で設置条件を確認する
- 構造、施工範囲、見積もり、工事日程を比較し、発注仕様を決める
- 施工後の検査方法と引き渡し条件を確認し、保守担当と運用手順を決める
この順序は発注側の整理例です。各社の実際の工程や契約条件に合わせて調整してください。
大型クリーンブースに関するよくある質問
既存工場にも設置できますか?
設置場所に合わせて製作する選択肢があります。ただし、床面積だけで可否は決められません。天井や配管との干渉、搬入・組立スペース、工事中の生産への影響を整理し、現地調査を依頼しましょう。
広い空間ならクリーンルームを選ぶべきですか?
広さだけで決めず、必要な環境条件と作業内容を示して両案を比較することをおすすめします。ブースで満たせる条件、部屋全体を対象にする必要がある条件、付帯工事と運用の違いを設計者に説明してもらうと判断しやすくなります。
半導体用途で建屋・部屋全体のクリーン化も検討する場合は、半導体クリーンルームメーカーの比較も参考にしてください。
導入後の移設や拡張はできますか?
改修やレイアウト変更に対応する会社もありますが、すべての仕様で移設・拡張できるとは限りません。将来の計画がある場合は、再利用できる部材と追加工事の範囲を初回の設計段階から相談してください。
大型クリーンブースは寸法・動線・施工範囲をそろえて比較する
メーカー選びでは、標準ラインナップから選べるか、構造から個別設計が必要かを切り分けると相談先を絞りやすくなります。必要な内部寸法、柱や搬送の制約、環境条件を同じ図面と仕様書で共有し、施工と保守まで含めて比較しましょう。
- 免責事項
掲載情報は2026年9月11日に確認した公式資料に基づきます。寸法・機能・施工例は個別の製品や案件の情報です。自社の設置条件での対応可否、価格、納期、性能の検査条件は各社へ確認してください。











