半導体洗浄装置メーカー14社を比較 枚葉式・バッチ式と用途別の選び方

公開日:2026年07月12日

半導体洗浄装置は、パーティクル、金属汚染、有機物、レジスト残渣、研磨材などを除去し、後工程の欠陥や歩留まり低下を防ぐための装置です。

メーカーを比較するときは、枚葉式・バッチ式の違いだけでなく、対象基板、洗浄工程、薬液、物理洗浄、乾燥、自動搬送まで含めて検討する必要があります。

目次

半導体洗浄装置メーカー14社の比較表

洗浄方式・対象基板、主な製品・対応工程、向いている導入目的をもとに比較しています。実際の対応可否は、基板材料、サイズ、汚染物質、薬液、品質目標、生産量によって変わるため、サンプル評価を含めて各社へ相談してください。

会社名 サービスの特徴 洗浄方式・対象基板 主な製品・対応工程 向いている導入目的

SCREENセミコンダクターソリューションズ

枚葉式・バッチ式・スピンスクラバを幅広く展開

枚葉式・バッチ式、150・200・300mmウェハ
SU-3400、FC-3100、SS-3300S、前工程全般の洗浄・剥離・エッチング
先端デバイスの量産ラインで処理能力と装置選択肢を重視する企業

東京エレクトロン

枚葉式・バッチ式・スプレー式の洗浄装置を展開

枚葉式・バッチ式、150・200・300mmウェハ
CELLESTA、EXPEDIUS、ZETA、物理洗浄・薬液洗浄・レジスト剥離
先端ロジック・メモリから成熟プロセスまで量産設備を検討する企業

Lam Research

枚葉スピン技術を用いたウェット洗浄装置を展開

枚葉式ウェット洗浄、ウェハ表面・裏面・エッジ
EOS、DV-Prime、Da Vinci、Coronus、前工程・パッケージ工程の洗浄
幅広い工程で欠陥低減と量産性を両立したい企業

ACM Research

メガソニック・バッチ・裏面・CMP後洗浄を製品化

枚葉式・バッチ式、200・300mm、Si・SiC・先端パッケージ
Ultra C SAPS・TEBO・Tahoe・wb・b、CMP後・裏面・高アスペクト比構造洗浄
微細構造のダメージ抑制や特殊用途まで洗浄技術を選びたい企業

芝浦メカトロニクス

CMP後洗浄とファイナル洗浄に特化した枚葉式装置を展開

枚葉式、300mmウェハ、パネル
SC300-CC、SC300-FC、PDシリーズ、CMP後・最終・工程間洗浄
研磨機との連結やウェハメーカーの最終洗浄を重視する企業

ジェイ・イー・ティ

200・300mmのバッチ式と高温枚葉式を展開

バッチ式・枚葉式、200・300mmウェハ
BW3700、BW3000、BW2000、HTS-300、前工程の薬液洗浄
槽構成のカスタマイズや海外量産ラインへの導入を検討する企業

PHT

ウェハ搬送・剥離・洗浄を一体で設計

バッチ式・枚葉式、200・300mm、Si・SiC・GaN・InP・ガラス
ウェハ自動剥離装置、自動洗浄装置、キャリア基板受入れ洗浄装置
ウェハ製造や化合物半導体で搬送を含めてカスタム構築したい企業

至純 PNC Japan

200・300mmの50枚バッチ式ウェットベンチを展開

バッチ式、200・300mmウェハ
ULTRON B300・B200、PR剥離・前後洗浄・窒化膜除去・メタルエッチング
前工程の複数薬液処理を省スペースで構成したい企業

プレテック

カセットレス搬送と高周波洗浄技術を組み合わせる

バッチ・枚葉、Si・GaAs・フォトマスク・ディスク
カセットレス洗浄装置、Spin Sonic、FINE-SONIC・FINE-JET、CMP後洗浄
電子材料のダメージレス洗浄と薬液・電力削減を重視する企業

ジャパンクリエイト

研究用小型機から量産自動機まで自社製造

バッチ式・枚葉式、300mm、化合物半導体・LED・FPD
ウェハ自動洗浄装置、スピン洗浄装置、エッチング装置、スピンドライヤー
標準機では難しい工程を小型試作機からカスタムしたい企業

エコーテック

ウェハメーカー向け洗浄・薬液供給設備を個別設計

バッチ・枚葉、8・12インチ、Si・再生・化合物半導体
シリコンウェハ洗浄装置、CMP後・DSP後・最終洗浄、酸・アルカリエッチャー
特殊プロセスや既設ライン条件に合わせて個別設計したい企業

MTK

SiC・GaNなど多様な基板を小型枚葉機で処理

枚葉式、2~12インチ、Si・SiC・GaN・GaAs・InP・ガラス
MTK-CLシリーズ、両面・裏面・ベベル洗浄、オゾン水・水素水
研究開発・少量生産で複数サイズや特殊基板を処理したい企業

ナノテック

SiC・GaNの研磨後洗浄に特化した枚葉装置を開発

枚葉式、SiC・GaN化合物半導体
SiC対応枚葉洗浄装置、GaN対応枚葉洗浄装置、ラップ・研磨後洗浄
パワー半導体基板の研磨後工程を個別設計したい企業

高田工業所

リフトオフ・レジスト剥離向け枚葉装置とバッチ装置を設計

枚葉式・バッチ式、2~12インチ、Si・SiC・GaN・GaAs・InP
TWP・TWPmシリーズ、TCX100、レジスト剥離・リフトオフ・RCA洗浄
有機薬液処理や化合物半導体を研究開発から量産へ展開したい企業

半導体洗浄装置メーカー14社の詳細

SCREENセミコンダクターソリューションズ

枚葉式・バッチ式・スピンスクラバを幅広く展開

SCREENセミコンダクターソリューションズは、ウェットステーション、枚葉式洗浄装置、スピンスクラバ、裏面洗浄装置を展開しています。前工程の複数箇所で使う量産装置を、ウェハサイズや処理内容に合わせて選びたい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • SU-3400: 300mmウェハ対応の枚葉式洗浄装置。24チャンバー構成に対応し、薬液洗浄、リンス、乾燥をウェハごとに処理する量産機です。
  • FC-3100: 複数枚のウェハを処理槽でまとめて洗浄するウェットステーション。洗浄、ウェットエッチング、レジスト剥離などに使用します。
  • SS-3300S: ブラシや純水を用いてウェハ表面のパーティクルを除去するスピンスクラバです。
  • SB-3300: ウェハ裏面をブラシと薬液で洗浄し、裏面やエッジ由来の汚染を抑える装置です。

SCREENセミコンダクターソリューションズの会社概要

会社名株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ
主な対応領域枚葉式・バッチ式洗浄、スピンスクラバ、裏面洗浄
公式URLhttps://www.screen.co.jp/spe/products

東京エレクトロン

枚葉式・バッチ式・スプレー式の洗浄装置を展開

東京エレクトロンは、枚葉式、バッチ式、バッチスプレー式の洗浄装置を展開しています。薬液処理、物理洗浄、レジスト剥離など、前工程の複数アプリケーションを同一メーカーで検討したい場合に向いています。

主な製品・装置

  • CELLESTAシリーズ: 300mmウェハ対応の枚葉式洗浄装置。複数の薬液処理と物理洗浄を組み合わせ、工程ごとにウェハを処理します。
  • CELLESTA MS2: 300mmウェハに物理力を加えてパーティクルを除去する枚葉式洗浄装置です。
  • EXPEDIUSシリーズ: 一度に50枚のウェハを複数の処理槽で洗浄するバッチ式装置。酸化拡散前洗浄、ポストエッチ洗浄、レジスト剥離などに対応します。
  • ZETA+シリーズ: 薬液をバッチへスプレーし、レジストや膜を剥離する洗浄装置。150・200・300mmの構成があります。

東京エレクトロンの会社概要

会社名東京エレクトロン株式会社
主な対応領域枚葉式・バッチ式洗浄、物理洗浄、レジスト剥離
公式URLhttps://www.tel.co.jp/product/all/

Lam Research

枚葉スピン技術を用いたウェット洗浄装置を展開

Lam Researchは、枚葉スピン方式のウェット洗浄装置と、ウェハエッジを対象とするドライプラズマ洗浄装置を展開しています。先端デバイスからパワー半導体、センサー、先端パッケージまで複数工程で洗浄を検討する場合に候補になります。

主な製品・装置

  • EOS: 低欠陥と高い処理能力を重視した枚葉式ウェット洗浄装置。複数の前工程洗浄に使用します。
  • DV-Prime: 枚葉スピン技術により、薬液処理、リンス、乾燥を行うウェット洗浄・ウェットエッチング装置です。
  • Da Vinci: 幅広いウェハ洗浄工程に対応する量産用枚葉式プラットフォームです。
  • Coronusシリーズ: ウェハ表面ではなく、ベベルやエッジ周辺の残膜・汚染をプラズマで除去する装置です。

Lam Researchの会社概要

会社名Lam Research Corporation
主な対応領域枚葉式ウェット洗浄、ウェットエッチング、エッジ洗浄
公式URLhttps://www.lamresearch.com/technology/wet-clean/

ACM Research

メガソニック・バッチ・裏面・CMP後洗浄を製品化

ACM Researchは、メガソニックを精密制御する独自技術を軸に、枚葉式、バッチ式、裏面洗浄、CMP後洗浄、SiC洗浄などの装置を展開しています。微細構造を壊さずにパーティクル除去性能を高めたい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • Ultra C SAPS: メガソニック振動子とウェハの位置関係を制御し、平坦面やパターン面を均一に洗浄する枚葉式装置です。
  • Ultra C TEBO: 気泡振動を制御し、FinFET、3D NAND、深いビアなど壊れやすい高アスペクト比構造を洗浄します。
  • Ultra C Tahoe: バッチ槽と枚葉チャンバーを組み合わせたSPM洗浄装置。処理性能と薬液使用量の両面から検討できます。
  • Ultra C wb・Ultra C b: 前者は200・300mm対応のバッチ式ウェットベンチ、後者は非接触チャックを使う裏面洗浄・エッチング装置です。
  • Ultra C Post-CMP・SiC: CMP後のスラリー除去や、薄く割れやすいSiC基板の洗浄に特化した装置です。

ACM Researchの会社概要

会社名ACM Research, Inc.
主な対応領域メガソニック洗浄、バッチ洗浄、裏面・CMP後・SiC洗浄
公式URLACM Research公式サイト

芝浦メカトロニクス

CMP後洗浄とファイナル洗浄に特化した枚葉式装置を展開

芝浦メカトロニクスは、300mmウェハのCMP後洗浄とファイナル洗浄を中心に、枚葉式洗浄装置を展開しています。研磨後のスラリー除去や、出荷前の最終清浄度を重視する場合に候補になります。

主な製品・装置

  • SC300-CCシリーズ: 300mmウェハ対応のCMP後枚葉式洗浄装置。両面自公転ブラシを備え、研磨機と連結してウェット搬送できます。
  • SC300-FCシリーズ: 300mmウェハの工程間洗浄と最終洗浄に対応する枚葉式装置です。
  • PDシリーズ: パネルの高清浄度洗浄やウェットエッチングを行うスピン処理装置です。

芝浦メカトロニクスの会社概要

会社名芝浦メカトロニクス株式会社
主な対応領域CMP後洗浄、工程間・最終洗浄、パネル洗浄
公式URLhttps://www.shibaura.co.jp/products/semicon/

ジェイ・イー・ティ

200・300mmのバッチ式と高温枚葉式を展開

ジェイ・イー・ティは、半導体前工程向けのバッチ式・枚葉式洗浄装置を開発、設計、製造、販売し、保守まで対応しています。洗浄槽の数や配列など、要求仕様に合わせたカスタマイズを重視する企業に向いています。

主な製品・装置

  • BW3700: 300mmウェハを50枚単位で処理するバッチ式装置。槽内流れ、排気、ウェハ保持を改良し、洗浄性能と省スペースを両立します。
  • BW3000: 300mmウェハ対応のバッチ式装置。洗浄槽の構成や数量を工程に合わせて変更できます。
  • BW2000: 200mmウェハ対応のバッチ式洗浄装置です。
  • HTS-300: 300mmウェハ対応の枚葉式装置。薬液を高温で処理し、処理時間と薬液使用量の削減を図る用途に使います。

ジェイ・イー・ティの会社概要

会社名株式会社ジェイ・イー・ティ
主な対応領域半導体前工程、バッチ式・枚葉式洗浄、カスタム設計
公式URLhttps://www.globaljet.jp/product/

PHT

ウェハ搬送・剥離・洗浄を一体で設計

PHTは、ウェハ搬送ロボットと洗浄装置の両方を手掛けています。シリコンウェハの製造工程に加え、SiC、GaN、InPなどの化合物半導体やガラスキャリア基板を対象に、搬送と洗浄を一体で設計したい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • ウェハ自動剥離装置: ワイヤーソー後のウェハをプレート治具から剥離し、粗洗浄、枚葉洗浄、カセット収納まで自動化します。
  • ウェハ自動洗浄装置: バッチ式と枚葉式に対応し、200・300mmウェハや化合物半導体向けに仕様を調整します。
  • キャリア基板受入れ洗浄装置: チップレットや先端パッケージに用いるガラスキャリア基板を搬送・洗浄する装置です。
  • ウェハ搬送システム: EFEM、ソータ、工程間搬送を洗浄装置と接続し、投入から排出まで自動化します。

PHTの会社概要

会社名PHT株式会社
主な対応領域ウェハ搬送、剥離洗浄、枚葉・バッチ洗浄、化合物半導体
公式URLhttps://pht.co.jp/

至純 PNC Japan

200・300mmの50枚バッチ式ウェットベンチを展開

至純 PNC Japanは、半導体ウェハのウェット洗浄装置に特化し、200・300mm対応のバッチ式装置を展開しています。レジスト剥離、前後洗浄、膜除去、メタルエッチングを50枚単位で処理したい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • ULTRON B300: 300mmウェハを50枚単位で処理するカセットレス型ウェット洗浄装置。内部に16FOUP分のバッファを持ち、OHT・AGVにも対応します。
  • ULTRON B200: 200mmウェハ対応の50枚バッチ式装置。PR剥離、Pre/Post clean、窒化膜除去、メタルエッチングなどに使用します。
  • IPA乾燥機: 洗浄後のウェハをIPA蒸気で乾燥し、ウォーターマークの抑制を図る乾燥モジュールです。

至純 PNC Japanの会社概要

会社名至純株式会社
主な対応領域バッチ式ウェット洗浄、200・300mmウェハ、IPA乾燥
公式URLhttps://www.pnc-j.co.jp/?page_id=77

プレテック

カセットレス搬送と高周波洗浄技術を組み合わせる

プレテックは、シリコンウェハ、フォトマスク、ガラス、ディスクなどの電子材料向け精密洗浄装置を開発しています。カセット接触部の洗浄ムラや、超音波によるダメージを抑えながらパーティクルを除去したい場合に向いています。

主な製品・装置

  • カセットレス洗浄装置: ウェハをカセットから取り出して槽間搬送し、接触部を含めて洗浄するバッチ式システムです。
  • Spin Sonic Cleaning System: ウェハを水平回転させ、薬液と高周波ジェットで両面を非接触洗浄する装置。CMP後、研磨後、成膜前後に使用します。
  • FINE-SONIC: 750kHzの高周波を用い、ウェハにダメージを与えずサブミクロン粒子を除去するバッチ式ユニットです。
  • FINE-JET: 純水へ400kHz、1.5MHz、3.0MHzの音波を重ねて噴射する枚葉洗浄用ノズルです。

プレテックの会社概要

会社名株式会社プレテック
主な対応領域カセットレス洗浄、高周波・非接触洗浄、電子材料
公式URLhttps://www.pre-tech.co.jp/product/

ジャパンクリエイト

研究用小型機から量産自動機まで自社製造

ジャパンクリエイトは、ウェハ洗浄、エッチング、乾燥などのウェットプロセス装置を自社で製造しています。研究用の小型機から量産用の自動装置まで、基板や工程に合わせてカスタムしたい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • 300mmウェハ自動洗浄装置: カセット単位で複数枚を処理するバッチ式装置。薬液槽、リンス槽、乾燥工程を自動搬送します。
  • 枚葉式自動洗浄装置: ウェハを1枚ずつスプレー処理し、異なる薬液間のクロスコンタミネーションを抑える装置です。
  • スピン洗浄装置: ウェハや基板を回転させ、薬液、純水、乾燥を1枚単位で行います。
  • スピンドライヤー: 洗浄後のウェハを高速回転させて乾燥する装置。手動機から自動機まで構成できます。

ジャパンクリエイトの会社概要

会社名ジャパンクリエイト株式会社
主な対応領域ウェハ洗浄、エッチング、スピン処理、乾燥、カスタム装置
公式URLhttps://japancreate.co.jp/products/wet-process/

エコーテック

ウェハメーカー向け洗浄・薬液供給設備を個別設計

エコーテックは、半導体ウェハ洗浄装置と薬液供給装置を、開発機から量産設備までオーダーメイドで設計・製作しています。既製装置では対応しにくい基板条件や既設ラインへの接続を含めて相談したい企業に向いています。

主な製品・装置

  • シリコンウェハ洗浄装置: 8・12インチのシリコンウェハや再生ウェハを対象に、最終洗浄、CMP後洗浄、DSP後洗浄を行う装置です。
  • 酸・アルカリエッチング装置: 各種半導体基板を酸・アルカリ薬液でエッチングし、処理条件を安定制御するカスタム装置です。
  • 薬液供給装置: 洗浄装置へ薬液を供給し、濃度、温度、流量、補給を管理する設備です。
  • 開発機・量産用生産設備: プロセス相談、設計、据付、改造、定期修理まで一貫して構築します。

エコーテックの会社概要

会社名エコーテック株式会社
主な対応領域ウェハ洗浄、CMP・DSP後洗浄、薬液供給、オーダーメイド
公式URLhttps://www.echo-tech.jp/

MTK

SiC・GaNなど多様な基板を小型枚葉機で処理

MTKは、半導体、MEMS、センサー、化合物半導体、フォトマスク向けの洗浄・ウェット処理装置を展開しています。複数のウェハサイズや特殊基板を、比較的小型の枚葉式装置で処理したい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • MTK-CLシリーズ: 薬液処理、純水洗浄、乾燥を行う枚葉式ウェット処理装置。片面、両面、裏面、ベベル処理を仕様に合わせて構成します。
  • 2流体ジェット洗浄: 純水とガスを混合して噴射し、ウェハ表面のパーティクルを物理的に除去します。
  • ベルヌーイチャック対応装置: ウェハ表面へ接触せずに保持し、薄ウェハの裏面処理や膜除去を行います。
  • オゾン水・水素水生成装置: 有機物、パーティクル、残留イオンの除去を補助する機能水を洗浄工程へ供給します。

MTKの会社概要

会社名株式会社MTK
主な対応領域枚葉式ウェット処理、化合物半導体、裏面・両面洗浄、機能水
公式URLhttps://www.mtk-2.com/

ナノテック

SiC・GaNの研磨後洗浄に特化した枚葉装置を開発

ナノテックは、SiC・GaNなどの化合物半導体を対象とする枚葉洗浄装置を設計・開発しています。ラップや研磨の後に残る粒子や加工残渣を除去する工程を、基板特性に合わせて構築したい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • SiC対応枚葉洗浄装置: SiCウェハのラップ・研磨後洗浄を目的とする装置。硬く割れやすい基板のハンドリングと洗浄条件を個別に設計します。
  • GaN対応枚葉洗浄装置: GaNウェハの研磨後に残るパーティクルや加工残渣を除去する装置です。
  • オーダーメイド洗浄ソリューション: 基板サイズ、前工程、汚染物、処理枚数に応じて装置と洗浄プロセスを設計します。

ナノテックの会社概要

会社名ナノテック株式会社
主な対応領域SiC・GaN枚葉洗浄、ラップ・研磨後洗浄
公式URLhttps://www.nano-tec.co.jp/

高田工業所

リフトオフ・レジスト剥離向け枚葉装置とバッチ装置を設計

高田工業所は、枚葉式・バッチ式のウェット処理装置を設計・製作しています。レジスト剥離、リフトオフ、エッチング、RCA洗浄など、有機・無機薬液と物理洗浄を組み合わせたい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • TWPシリーズ: 2~12インチのSi・化合物半導体に対応する量産用枚葉式装置。リフトオフ、レジスト剥離、有機洗浄を行います。
  • TWPmシリーズ: 研究開発・少量試料向けの1チャンバー型コンパクト枚葉装置です。
  • TCX100: ダイシング後のウェハや基板に残るメタル、切削屑などを除去するマルチファンクション洗浄装置です。
  • バッチ式ウェハ自動洗浄装置: APM、HPM、SPMなどの薬液、キャリアレス搬送、スピン・IPA乾燥を工程に合わせて構成します。

高田工業所の会社概要

会社名株式会社高田工業所
主な対応領域枚葉・バッチウェット処理、レジスト剥離、化合物半導体
公式URL高田工業所公式サイト

半導体洗浄装置メーカーの選び方

半導体製造では、成膜、露光、エッチング、イオン注入、CMPなどの前後で繰り返し洗浄を行います。同じ洗浄装置でも、除去する汚染物質、守るべきパターン、ウェハ材料、処理量によって適切な方式は異なります。

洗浄工程から候補を絞る

洗浄工程主な除去対象候補になる装置
成膜・酸化前パーティクル、金属、有機物、自然酸化膜RCA洗浄、DHF処理に対応するバッチ式・枚葉式装置
エッチング・イオン注入後反応生成物、ポリマー、レジスト残渣薬液枚葉洗浄、SPM処理、ポストエッチ洗浄装置
CMP・研磨後スラリー、研磨屑、金属、有機残渣ブラシ、メガソニック、2流体ジェットを備えた装置
レジスト剥離・リフトオフレジスト、有機膜、不要な金属膜高温薬液、スプレー、高圧ジェット対応装置
裏面・ベベル裏面膜、エッジ残膜、搬送由来の汚染反転機構、非接触チャック、裏面ブラシを備えた装置
SiC・GaN研磨後研磨材、加工残渣、金属、微粒子化合物半導体の搬送とダメージ抑制に対応する装置

枚葉式とバッチ式を使い分ける

枚葉式はウェハを1枚ずつ処理するため、ウェハごとに薬液、回転数、洗浄時間を制御しやすく、品種切り替えや微細パターンへの対応に向いています。複数チャンバーを並列化することで量産にも対応できますが、装置構成と工程数によって設備費や設置面積が増えます。

バッチ式は25枚や50枚のウェハをまとめて処理槽へ投入します。同じ工程を大量に処理しやすく、薬液を循環利用できる一方、ウェハ間の均一性、カセット接触部、槽間の持ち出し、クロスコンタミネーションを確認する必要があります。

ウェット洗浄と物理洗浄を組み合わせる

薬液を使うウェット洗浄では、SC-1、SC-2、SPM、DHF、オゾン水などを目的に合わせて使用します。薬液で汚染物質を分解・溶解した後、純水でリンスし、スピン乾燥やIPA乾燥を行います。

微粒子の除去には、ブラシ、メガソニック、超音波、2流体ジェット、高圧ジェットなどの物理力を加える場合があります。物理力が強すぎると微細パターンの倒壊やウェハ表面の損傷につながるため、除去率だけでなくパターンダメージも評価します。

基板材料とサイズをそろえる

  • ウェハ径: 2インチから12インチ、200mm、300mm
  • 基板材料: Si、SiC、GaN、GaAs、InP、サファイア、ガラス
  • ウェハ状態: 薄ウェハ、反りウェハ、Taikoウェハ、再生ウェハ
  • 基板形状: 円形ウェハ、角型パネル、ガラスキャリア、リングフレーム
  • 保持方法: 真空、メカニカル、ベルヌーイ、カセット、キャリアレス

量産性と保守体制を見る

量産装置では、1時間当たりの処理枚数だけでなく、品種切り替え、薬液交換、定期洗浄、チャンバー停止時の運転継続、消耗部品の交換時間まで確認します。海外メーカーを選ぶ場合は、国内のサービス拠点、部品在庫、復旧までの時間、プロセス支援の担当範囲も比較しましょう。

半導体洗浄装置が除去する主な汚染物質

パーティクル

空気中の微粒子、装置部品の摩耗粉、研磨屑、反応生成物などがウェハへ付着すると、配線の断線や短絡、成膜欠陥につながります。粒径、個数、付着力、パターン形状に応じて、薬液と物理洗浄を組み合わせます。

金属汚染

Fe、Cu、Niなどの金属がウェハへ残ると、電気特性や酸化膜の信頼性へ影響します。薬液の純度、配管・槽・ノズルの材質、循環ろ過、乾燥工程を含めて再汚染を防ぐ必要があります。

有機物・レジスト残渣

レジスト、油脂、テープ糊、有機膜は、SPMや専用剥離液、オゾン水、高温薬液などで除去します。リフトオフでは剥離した金属片が再付着しないチャンバー構造と回収機構も重要です。

自然酸化膜と不要膜

成膜や接合の前には、シリコン表面の自然酸化膜や不要な薄膜を選択的に除去します。薬液濃度、温度、処理時間、エッチングレートを管理し、必要な膜まで削らない選択性が求められます。

半導体洗浄装置の導入前に整理すべき仕様

項目整理する内容
対象工程成膜前、エッチング後、CMP後、レジスト剥離、最終洗浄など
除去対象粒径と個数、金属種、有機物、スラリー、膜種、残渣の状態
基板材料、直径・外形、厚み、反り、パターン、エッジ形状
洗浄方法薬液、ブラシ、メガソニック、2流体、高圧ジェット、オゾン水
品質目標洗浄前後の粒子数、金属濃度、表面粗さ、残膜、ウォーターマーク
生産条件月産枚数、タクト、稼働率、ロット構成、品種切り替え
搬送・自動化FOUP、SMIF、カセット、EFEM、OHT・AGV、SECS/GEM、MES連携
付帯設備超純水、薬液供給、排気、排水、温調、ろ過、乾燥、防爆・安全設備

サンプル洗浄評価で確認する項目

  • 洗浄前後のパーティクル数と粒径分布
  • ウェハ中心・中間・エッジの除去性能
  • 金属汚染、有機残渣、スラリーの残留量
  • 微細パターンの倒壊、欠け、クラック、表面粗さ
  • 裏面、ベベル、ノッチ、カセット接触部の洗浄状態
  • 乾燥後のウォーターマーク、染み、再付着
  • 複数ロットでの再現性と処理時間
  • 薬液、超純水、窒素、電力の使用量

半導体洗浄装置の費用が変わる要素

半導体洗浄装置は工程ごとの個別仕様が多く、公開価格だけで比較することは困難です。装置本体だけでなく、薬液供給、排気・排水、クリーンルーム接続、サンプル評価、立ち上げ、保守まで含めた総費用で比較します。

  • 研究機、セミオート、全自動量産機の違い
  • 枚葉式・バッチ式と処理チャンバー・槽数
  • 対応ウェハサイズと特殊基板の搬送機構
  • 使用薬液、加熱、循環、ろ過、自動補給の構成
  • ブラシ、メガソニック、2流体などの物理洗浄機能
  • スピン乾燥、IPA乾燥、マランゴニ乾燥の構成
  • EFEM、OHT・AGV、ホスト通信、ログ管理の範囲
  • 据付、ユーティリティ工事、教育、保守契約、予備部品

半導体洗浄装置の導入手順

  1. 対象工程、基板、汚染物質、品質目標を定義する
  2. 枚葉式・バッチ式と必要な洗浄・乾燥方式を仮決定する
  3. メーカーへサンプル、現行条件、生産量を提示する
  4. サンプル評価で除去性能とダメージを確認する
  5. 装置仕様、付帯設備、保守、総費用を比較する
  6. 工場受入試験と現地受入試験の合格条件を定める
  7. 量産条件、点検周期、異常時対応を標準化する

半導体洗浄装置に関するFAQ

枚葉式とバッチ式のどちらを選べばよいですか?

品種切り替え、ウェハごとの精密制御、微細パターンへの対応を重視する場合は枚葉式が候補です。同一工程を大量に処理し、薬液を循環利用したい場合はバッチ式が候補になります。必要な洗浄性能、処理枚数、薬液消費、設置面積をサンプル評価と設備計画の両面から比較します。

CMP後洗浄では何を重視しますか?

スラリー粒子、研磨屑、金属、有機残渣を除去しながら、ウェハ表面へ傷を付けないことが重要です。ブラシの材質・荷重、薬液、メガソニック出力、両面洗浄、乾燥、研磨機との連結可否を確認します。

SiC・GaNはシリコン用装置で洗浄できますか?

処理できる場合もありますが、基板の硬さ、脆さ、厚み、反り、表面状態、使用薬液が異なります。化合物半導体の搬送実績、チャック、洗浄レシピ、サンプル評価の有無を確認してください。

装置メーカーへ最初に渡す情報は何ですか?

対象基板、サイズ、前後工程、除去対象、現行薬液、品質目標、月産枚数を共有します。洗浄前後の分析データ、パターン図、許容ダメージ、設置スペース、利用できるユーティリティも用意すると、比較できる装置仕様を受け取りやすくなります。

中古洗浄装置を導入するときの注意点は何ですか?

対象薬液による配管・槽の劣化、樹脂部品への薬液履歴、搬送ロボット、制御機器の保守期限、交換部品、ソフトウェア、改造後の安全性を確認します。装置価格だけでなく、解体・輸送、立ち上げ、再配管、洗浄度回復、メーカー保守の費用を含めて判断します。

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半導体洗浄装置メーカーのまとめ

半導体洗浄装置メーカーは、先端量産向けの枚葉式装置、50枚単位のバッチ式装置、CMP後洗浄、レジスト剥離、SiC・GaN、研究開発用カスタム装置など、それぞれ得意領域が異なります。

まずは対象工程、汚染物質、基板、品質目標、生産量を整理し、装置方式を決めてからサンプル評価を行いましょう。装置メーカーが自社技術を必要とする企業へ届けるには、製品名だけでなく、対応工程、除去できる汚染、評価データ、導入条件を具体的に伝えることが重要です。

免責事項

掲載内容は2026年7月時点で確認した各社公式サイト、製品ページ、企業情報をもとにしています。装置仕様、対応基板、洗浄方式、製品名、販売・保守体制は変更される場合があります。導入を検討する際は、対象基板と要求仕様を提示したうえで各社へ最新情報を確認してください。