半導体めっき装置メーカー14社を比較!電解・無電解とウェハ対応から選ぶ

公開日:2026年07月12日

半導体めっき装置は、Cu配線、TSV、RDL、バンプ、UBMなど、形成する構造や金属膜によって必要な方式と装置構成が変わります。

メーカーを比較するときは、電解・無電解の違いだけでなく、対象基板、対応サイズ、研究開発・量産の区分、薬液管理や前後処理まで含めて検討することが重要です。

目次

半導体めっき装置メーカー14社の比較表

めっき方式・対象基板、主な用途・装置、向いている導入目的をもとに比較しています。実際の対応可否は、基板サイズ、下地膜、金属種、膜厚、処理量、前後工程によって変わるため、各社へ相談してください。

会社名 サービスの特徴 めっき方式・対象基板 主な用途・装置 向いている導入目的

荏原製作所

ウェハと角型パネルの先端パッケージ向け電解めっき装置を展開

電解めっき、半導体ウェハ、角型パネル
UFP600AS型、ZP300A型、バンプ、ピラー、RDL、ビア、Fan-out用途
先端パッケージ向けの量産装置とグローバルな保守体制を重視する企業

上村工業

めっき薬品・装置・液管理を一体で提案する総合メーカー

電解・無電解めっき、ウェハ、パネル、半導体パッケージ基板
UBM・PLPめっき装置、スピードプレーター、めっき薬品、液管理装置
装置と薬液を組み合わせ、事前評価から量産立ち上げまで相談したい企業

東設

微細配線・バンプ・磁性膜のプロセス提案に対応

電解めっき、ウェハ、角型基板、化合物半導体
TSV、Cuピラー、RDL、SnAg・インジウムバンプ、磁性膜めっき
特殊金属や微細配線を含め、試作から量産までプロセス開発を相談したい企業

EEJAテクノロジーズ

貴金属めっきとウェハ装置のカスタム設計に対応

電解めっき、半導体ウェハ、リードフレーム、コネクター
クラスター型ウェハめっき装置、手動・半自動・全自動装置、個別設計
Auなどの貴金属めっきや特殊仕様のウェハ装置を相談したい企業

友藍サイエンス

UBM無電解と全自動・セミオートのウェハ装置を展開

電解・無電解めっき、Si・SiC・GaAs・GaNウェハ
ELPS-UBM、SKY LANE、UISAWS、Cu・Ni・Au・Sn処理
化合物半導体を含むウェハの試作から量産自動化まで検討したい企業

山本鍍金試験器

研究開発・少量生産向けのウェハめっき実験装置を展開

電解・無電解めっき、Si・SiC・ガラス・GaAs・InP基板
A-52シリーズ、両面めっき、強撹拌、ウェハ用治具、2~8インチ対応例
材料評価、レシピ開発、少量生産、特殊基板の治具開発から始めたい企業

奥野製薬工業

パワー半導体向けUBM無電解めっきの薬品と装置を提案

無電解めっき、6・8・12インチウェハ、パワー半導体
TORYZA EL SYSTEM、Ni・Au系UBM、50枚対応のバッチ搬送
SiC・GaNなどのパワーデバイスでUBM工程を立ち上げたい企業

トーア電子

研究機から量産機までウェットプロセス装置を一貫製造

めっき・エッチング・洗浄、ウェハ・基板・RtoR
半導体ウェハ用表面処理装置、めっきテスト機、キャリア・水平・縦型搬送
材料開発、パイロットライン、量産設備を段階的に立ち上げたい企業

PacTech

無電解めっき装置・薬液・受託加工を組み合わせたターンキー提案

無電解めっき、4~12インチウェハ、Si・化合物半導体
PACLINE、Ni・Pd・Au系成膜、薬液管理、受託加工、技術移転
少量の委託加工から自社工場への全自動ライン導入へ移行したい企業

Lam Research

WLP・TSV向けの電気化学成膜装置を展開

電解めっき、ウェハレベルパッケージ、TSV
SABRE 3D、Cuなどの金属成膜、バンプ、RDL、TSV充填
先端ロジックや3次元実装の量産ラインで高生産性を重視する企業

ACM Research

前工程から先端パッケージまで複数のECP装置を展開

電解めっき、ウェハ、パネル、SiC・GaN・GaAs
Ultra ECP、Cu・Ni・SnAg・Au、ダマシン、TSV、RDL、ピラー、バンプ
複数金属・複数工程を一つの製品群から比較したい量産企業

ClassOne Technology

小径ウェハから300mmまで対応する枚葉式ウェット処理装置

電解めっき、3インチ~300mmウェハ、化合物半導体・MEMS・先端パッケージ
Solstice S・Max、Cu・Au・特殊金属、洗浄、エッチング、レジスト剥離
研究開発から中量・量産まで、枚葉式装置を柔軟に構成したい企業

Applied Materials

150~300mm対応の枚葉式電気化学成膜装置を展開

電気化学成膜、150・200・300mmウェハ、各種基板
Raider ECD、Cu成膜、TSV・TGV、裏面金属、金属・合金のめっきとエッチング
前工程・パワーデバイス・先端パッケージで量産用枚葉装置を検討する企業

ASMPT NEXX

先端パッケージ向けECD・PVDの両方を展開

電気化学成膜、ウェハ・パネル、パワーデバイス、先端パッケージ
ECD・PVD装置、UBM、Cuピラー、TSV、RDL、ウェハ・パネルレベル処理
成膜から接続工程まで先端パッケージ設備を広く検討したい企業

半導体めっき装置メーカー14社の詳細

荏原製作所

ウェハと角型パネルの先端パッケージ向け電解めっき装置を展開

荏原製作所は、半導体ウェハや角型パネルに金属膜を形成する電解めっき装置を展開しています。量産時の面内均一性、スループット、装置構成、保守体制を含めて検討したい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • UFP600AS型: 角型基板にバンプ、ピラー、RDL、貫通ビア、Fan-out用の金属膜を形成する電解めっき装置。パネルレベルパッケージの開発・量産向けです。
  • ZP300A型: 300mmウェハの先端パッケージ向け電解めっき装置。ウェハ内・ダイ内の均一性、生産性、メンテナンス性を重視する量産工程に向きます。
  • UFP300A型: ウェハ上のバンプ、RDL、TSVなどを対象とするUFPシリーズのウェハ用装置です。

荏原製作所の会社概要

会社名株式会社荏原製作所
主な対応領域電解めっき、半導体ウェハ、角型パネル、先端パッケージ
公式URLhttps://ebara.com/jp-ja/products/UFP/

上村工業

めっき薬品・装置・液管理を一体で提案する総合メーカー

上村工業は、めっき薬品、めっき装置、液管理装置を一貫して扱っています。装置単体ではなく、薬液選定、浴管理、プロセス条件を含めて工程を立ち上げたい企業に向いています。

主な製品・装置

  • スピードプレーター UBM: 半導体ウェハの電極にUBMを形成するめっき装置。パワーデバイスや実装前の電極表面処理に用います。
  • スピードプレーター PLP: 角型パネルを使うパネルレベルパッケージ向けのめっき装置です。
  • ウェハプロセス用液管理装置: めっき浴を分析し、薬液成分の補給と記録を行う装置。量産時の浴状態と品質を安定させる用途です。
  • 半導体向けめっき薬品・UBM形成プロセス: 装置と組み合わせて、Ni、Pd、Auなどの成膜条件を検討できます。

上村工業の会社概要

会社名上村工業株式会社
主な対応領域半導体ウェハ、PLP、UBM、めっき薬品、液管理
公式URLhttps://www.uyemura.co.jp/development/pickup-products/

東設

微細配線・バンプ・磁性膜のプロセス提案に対応

東設は、ウェハ・基板向けのめっき装置とプロセスを提案しています。TSV、Cuピラー、RDL、マイクロバンプ、磁性膜など、金属種や構造に合わせてプロセスを組みたい企業に向いています。

主な製品・装置

  • TEAM-FU: 4~12インチウェハに対応するフェイスアップ式全自動めっき装置。Cu、Ni、Au、SnAg、Rhや磁性合金を使うTSV、RDL、バンプ形成向けです。
  • TEAM-FD: 4~8インチウェハ向けのフェイスダウン式全自動装置。Cu、Ni、Auの電極・微細配線形成に対応します。
  • TESM-VT: ウェハと角型基板を処理できる縦型ディップ式の半自動装置。品種や基板サイズを切り替えて生産する用途に向きます。
  • R&D Tool: 卓上、手動、半自動から選べる研究開発・試作装置。ダマシン、TSV、RDL、マイクロバンプの条件出しや少量生産に使えます。

東設の会社概要

会社名株式会社東設
主な対応領域TSV、RDL、Cuピラー、バンプ、磁性膜、MEMS
公式URLhttps://www.tosetz.com/plating

EEJAテクノロジーズ

貴金属めっきとウェハ装置のカスタム設計に対応

EEJAテクノロジーズは、旧三友セミコンエンジニアリングが2026年4月に社名変更しためっき装置メーカーです。貴金属めっきプロセスとの組み合わせや、要求仕様に応じた個別設計を検討する場合に候補になります。

主な製品・装置

  • POSFER E: 4~8インチウェハ向けのコンパクトな全自動量産装置。バンプ、ビア、RDL、W-CSP、MEMS用途に対応します。
  • POSFER M: 同一ユニット内で複数種類のめっきを連続処理する多層膜形成向けの全自動装置です。
  • POSFER C・C-ST: カップ式のウェハめっき装置シリーズ。処理量や工程構成に合わせて選定します。
  • クラスター型めっき装置: Au、Cu、Ni、SnAgなどを扱うフルオート装置。バンプ、ビア、RDL、WLP、MEMSの量産工程向けです。

EEJAテクノロジーズの会社概要

会社名EEJAテクノロジーズ株式会社
主な対応領域半導体ウェハ、貴金属めっき、カスタム装置
公式URLhttps://tech.eeja.com/

友藍サイエンス

UBM無電解と全自動・セミオートのウェハ装置を展開

友藍サイエンスは、半導体・電子部品向けのめっき装置を製造しています。処理枚数、自動化レベル、対象ウェハに合わせて装置を選びたい場合に向いています。

主な製品・装置

  • ELPS-UBM: 6・8・12インチのSiC、Al、GaAs、GaN、サファイアなどを対象とするUBM無電解めっきシステム。Ni、Pd、Auなどの処理に対応します。
  • SKY LANE 04~08: 走行式ロボットを備えた全自動ウェハめっきシステム。3~8インチウェハのCu、Ni、Au、Sn処理に対応します。
  • UISAWS-01~014: 1~14チャンバーで構成できるセミオートウェハめっきシステム。試作、小中量生産、品種の異なるウェハ処理に向きます。
  • 実験機・めっきTool: 新しい薬液、材料、電極構造の条件出しに使う研究開発向け装置です。

友藍サイエンスの会社概要

会社名友藍サイエンス株式会社
主な対応領域UBM無電解、全自動・セミオートウェハめっき
公式URLhttps://ui-science.com/products.html

山本鍍金試験器

研究開発・少量生産向けのウェハめっき実験装置を展開

山本鍍金試験器は、ウェハ用めっき実験装置や関連治具を展開しています。量産機を導入する前の材料評価、撹拌条件の検討、膜厚分布の確認、少量生産から始めたい企業に適しています。

主な製品・装置

  • A-52: シリコン、SiC、ガラス、GaAs、InPなどを対象とする標準的なウェハめっき実験装置。パドル撹拌とオーバーフロー構造で条件を評価します。
  • A-52-STS-U: 撹拌速度を高めても液がこぼれにくい強撹拌タイプ。高電流密度や物質移動の影響を検証する用途です。
  • A-52-STD: ウェハの両面を同時に処理できるめっき装置。TSV、TGVなど両面からの処理を検討する際に使えます。
  • A-52-WF-ST・A-52-ST-EL: 無電解めっき用の装置・回転機構。ウェハを回転・揺動させながらNiなどの無電解成膜条件を評価します。

山本鍍金試験器の会社概要

会社名株式会社山本鍍金試験器
主な対応領域ウェハめっき実験装置、研究開発、少量生産、特殊治具
公式URLhttps://www.yamamoto-ms.co.jp/products/wafer/381/

奥野製薬工業

パワー半導体向けUBM無電解めっきの薬品と装置を提案

奥野製薬工業は、表面処理薬品の知見を基に、パワー半導体向けUBM形成プロセスと専用装置を展開しています。

主な製品・装置

  • TORYZA EL SYSTEM: 6・8・12インチウェハに対応する半導体後工程向け無電解めっき装置。12インチウェハを50枚搬送できる構成で、Ni系UBMの量産処理に使います。
  • TORYZA EL PROCESS: ウェハ上のAl電極にジンケート処理と無電解Niめっきを行い、UBMを形成する表面処理プロセスです。
  • TORYZA NCR HRC: 高温接合・高温使用を想定した無電解Niめっき皮膜。SiCなどのパワーデバイス接合を検討する際の材料候補です。

奥野製薬工業の会社概要

会社名奥野製薬工業株式会社
主な対応領域無電解UBM、パワー半導体、6・8・12インチウェハ
公式URLhttps://www.okuno.co.jp/product/me/toryza_el_system.html

トーア電子

研究機から量産機までウェットプロセス装置を一貫製造

トーア電子は、めっき、エッチング、洗浄などのウェット装置を設計から製造、施工、メンテナンスまで一貫して提供しています。標準型式よりも、基材、工程、搬送方式に合わせた受注設計を中心としています。

主な製品・装置

  • 半導体ウェハ用表面処理装置: ウェハのめっき、洗浄、エッチングなどを目的に工程ごと設計する装置です。
  • めっきテスト機: 300mm角までの基材を使い、縦型搬送機に近い条件でめっき液、アノード、揺動条件を評価する研究開発機です。
  • キャリア搬送めっき装置: 基材を治具に保持し、複数の処理槽を移動させる装置。品種や金属種を切り替える生産ラインに向きます。
  • ロールtoロールめっき装置: フィルムや金属箔を連続搬送し、Cu、Ni、Auなどを成膜する装置です。

トーア電子の会社概要

会社名株式会社トーア電子
主な対応領域ウェットプロセス、半導体ウェハ、基板、RtoR
公式URLhttps://toagrp.co.jp/business/equipment

PacTech

無電解めっき装置・薬液・受託加工を組み合わせたターンキー提案

PacTechは、半導体ウェハ向けの無電解めっき装置、独自薬液、受託加工、技術移転を組み合わせたターンキー型の支援を提供しています。

主な製品・装置

  • PACLINE: 4~12インチウェハのAl・CuボンドパッドにNi、Pd、Auを無電解成膜する全自動装置。WLCSP、フリップチップ、ワイヤボンディング向けの接合層を形成します。
  • モジュラー式ウェットベンチ: ウェハやパネルのめっき、エッチング、剥離、洗浄モジュールを組み合わせる装置。開発・少量生産から工程拡張まで対応します。
  • 無電解めっき薬液・受託加工: 装置導入前に外部加工でプロセスを検証し、量産条件を自社工場へ移管する選択肢です。

PacTechの会社概要

会社名PacTech - Packaging Technologies GmbH
主な対応領域無電解めっき、Ni・Pd・Au、4~12インチウェハ
公式URLPacTech公式サイト

Lam Research

WLP・TSV向けの電気化学成膜装置を展開

Lam Researchは、前工程のCu配線と先端パッケージ向けに、用途を分けた電気化学成膜装置を展開しています。

主な製品・装置

  • SABRE 3D: WLP、TSV、Cuピラー、RDL、UBM、C4バンプ、Cu・SnAgやNi・Auのマイクロバンプ向け装置です。
  • SABRE 3D xT: 高密度Fan-outなど、厚膜・微細化が進む先端パッケージ向けの製品です。
  • SABRE Extreme・Max・Excel・F Series: ロジックやメモリのダマシンCu配線を形成する前工程向け製品群。高アスペクト比構造の埋め込みと欠陥低減を目的とします。

Lam Researchの会社概要

会社名Lam Research Corporation
主な対応領域電気化学成膜、WLP、RDL、バンプ、TSV
公式URLhttps://www.lamresearch.com/product/sabre-3d/

ACM Research

前工程から先端パッケージまで複数のECP装置を展開

ACM Researchは、前工程から先端パッケージまで用途別にUltra ECP製品群を展開し、Cu、Ni、SnAg、Auなどの成膜に対応しています。

主な製品・装置

  • Ultra ECP map: デュアルダマシンCu配線向けの電気化学めっき装置です。
  • Ultra ECP 3d: 300mmウェハのTSVや2.5Dインターポーザ向けCu充填装置。高アスペクト比ビアへの成膜を対象とします。
  • Ultra ECP ap: Cuピラー、はんだバンプ、RDL、コンフォーマルTSVなど先端パッケージ向けの装置です。
  • Ultra ECP GIII: SiC、GaN、GaAsなど化合物半導体のCu、Ni、SnAg、Auめっき向け装置です。
  • Ultra ECP ap-p: 角型パネルのRDL、ピラー、バンプ形成に対応するパネルレベルパッケージ向け装置です。

ACM Researchの会社概要

会社名ACM Research, Inc.
主な対応領域ダマシン、TSV、RDL、バンプ、化合物半導体、PLP
公式URLhttps://www.acmr.com/electrochemical-plating/

ClassOne Technology

小径ウェハから300mmまで対応する枚葉式ウェット処理装置

ClassOne Technologyは、化合物半導体、MEMS、フォトニクス、先端パッケージ向けの枚葉式ウェットプロセス装置Solsticeを展開しています。

主な製品・装置

  • Solstice Max Series: 200mm・300mmウェハに対応し、2~16チャンバーで構成できる量産・増産向けプラットフォームです。
  • Solstice S-Series: 3インチから200mmウェハを対象に、2・4・8チャンバーで構成する省スペース装置。研究開発から中量生産に向きます。
  • GoldPro: Auめっき向けのプロセスチャンバー。フォトニクス、RF、MEMSなどの金電極・微細構造形成に用います。
  • CopperMax・ウェット処理チャンバー: Cuめっき、エッチング、洗浄、レジスト剥離をSolstice上で組み合わせるためのモジュールです。

ClassOne Technologyの会社概要

会社名ClassOne Technology Inc.
主な対応領域枚葉式電解めっき、3インチ~300mm、化合物半導体、MEMS
公式URLhttps://classone.com/products/

Applied Materials

150~300mm対応の枚葉式電気化学成膜装置を展開

Applied Materialsは、150mmから300mmのウェハに対応する枚葉式電気化学成膜装置を展開しています。量産ラインでめっき、エッチング、洗浄、表面処理を組み合わせたい場合に候補になります。

主な製品・装置

  • Raider ECD: 150~300mmウェハ対応の自動・マルチチャンバー式電気化学成膜装置。Cu配線の成膜と面内均一性を重視する量産工程向けです。
  • Raider Edge ECD: 厚膜Cu、磁性合金、Au-Sn、Auビアライナー、Cu TSV・TGV、薄化ウェハの裏面金属などに対応する柔軟なウェット処理装置です。
  • Raider S ECD: TSVを含む先端パッケージ用途向けに構成されたRaiderプラットフォームです。

Applied Materialsの会社概要

会社名Applied Materials, Inc.
主な対応領域電気化学成膜、150~300mm、TSV・TGV、裏面金属
公式URLApplied Materials公式サイト

ASMPT NEXX

先端パッケージ向けECD・PVDの両方を展開

ASMPT NEXXは、先端パッケージ向けの電気化学成膜装置と物理気相成膜装置を展開しています。めっき工程だけでなく、前後の成膜工程まで含めて設備構成を検討する場合に候補になります。

主な製品・装置

  • ウェハレベルECD装置: UBM、Cuピラー、TSV、RDLなどの電解めっきを行うウェハ向け装置です。
  • パネルレベルECD装置: 角型パネル上にRDLや接続電極を形成する先端パッケージ向け装置です。
  • PVD装置: めっき前のシード層やバリア層、UBMなどの金属膜を物理気相成膜で形成します。
  • パワーデバイス向け成膜ソリューション: ウェハ・パネル上の金属配線形成を、めっきとPVDの両面から構成できます。

ASMPT NEXXの会社概要

会社名ASMPT Limited
主な対応領域ECD、PVD、UBM、Cuピラー、TSV、RDL、パネル処理
公式URLhttps://www.asmnexx.com/applications/power-devices/

半導体めっき装置メーカーの選び方

半導体向けのめっき装置は、一般部品用のめっきラインと比べて、微細なパターンへの成膜、ウェハ面内の均一性、パーティクル管理、薬液の安定性、搬送時のダメージ防止が強く求められます。装置名だけを比較するのではなく、自社が形成したい構造と量産条件から候補を分けましょう。

用途と生産段階からメーカーを絞る

導入目的必要になる装置候補になるメーカー例
研究開発・材料評価少量の薬液で条件を変更しやすく、治具や撹拌方式を調整できる装置山本鍍金試験器、東設、EEJAテクノロジーズ、トーア電子
ウェハの量産処理自動搬送、レシピ管理、ログ管理、薬液管理を備えた装置荏原製作所、友藍サイエンス、Lam Research、ACM Research、Applied Materials
先端パッケージRDL、Cuピラー、バンプ、TSV、Fan-outなどに対応する電解めっき装置荏原製作所、東設、Lam Research、ACM Research、ASMPT NEXX
パワー半導体のUBM形成Al・Cu電極の表面にNi、Pd、Auなどを形成する無電解めっき装置上村工業、友藍サイエンス、奥野製薬工業、PacTech
化合物半導体・MEMSSiC、GaN、GaAs、InPなどの基板と特殊金属に対応する装置東設、友藍サイエンス、山本鍍金試験器、ACM Research、ClassOne Technology

電解めっきと無電解めっきを分ける

電解めっきは、外部電源を使って導電性のある下地へ金属を析出させる方式です。Cu配線、RDL、TSV、Cuピラー、はんだバンプなど、比較的厚い膜を高速に形成する用途で使われます。装置選定では、給電方式、シード層の状態、電流密度、撹拌、アノード構成、膜厚均一性を確認します。

無電解めっきは、化学反応を利用して金属膜を形成します。外部給電が不要で、露出した電極への選択成膜や、Ni・Pd・Au系のUBM形成に使われます。装置だけでなく、前処理、薬液組成、温度、pH、浴負荷、補給・分析方法が品質を左右します。

対象基板とサイズをそろえる

同じ半導体めっき装置でも、対応する基板は異なります。シリコンウェハ、SiC・GaN・GaAsなどの化合物半導体、ガラス基板、角型パネル、パッケージ基板では、搬送、保持、給電、反りへの対応が変わります。

  • ウェハ径: 3インチ、4インチ、6インチ、8インチ、12インチなど
  • 基板形状: 円形ウェハ、角型パネル、薄ウェハ、ガラス基板
  • 基板材料: Si、SiC、GaN、GaAs、InP、ガラス、樹脂基板
  • 下地: Cu、Al、シード層、絶縁膜、複合材料
  • 表面状態: パターン、開口径、アスペクト比、反り、エッジ形状

研究開発機と量産機を分ける

研究開発では、少量の薬液で条件を変更できること、治具や撹拌方式を交換できること、プロセスを観察しやすいことが重要です。量産では、自動搬送、処理枚数、稼働率、レシピ管理、トレーサビリティ、薬液自動補給、部品供給、保守拠点が重要になります。

試作結果が良くても、量産装置で同じ膜厚分布や欠陥水準を再現できるとは限りません。研究機からパイロット機、量産機へ移る際のスケールアップ方法までメーカーに共有してもらえるかを確認しましょう。

装置だけでなくプロセス支援範囲を見る

めっき品質は、装置、薬液、治具、前処理、洗浄、乾燥、分析を組み合わせて作られます。装置メーカーによって、装置設計のみを行う会社、薬液メーカーと連携する会社、薬液と装置を一体で提供する会社、受託加工から技術移転まで支援する会社に分かれます。

自社にめっきプロセスの知見が少ない場合は、サンプル評価、レシピ開発、浴分析、量産立ち上げ、作業者教育まで対応できるメーカーを優先すると、導入後の条件出しを進めやすくなります。

半導体製造におけるめっき装置の主な用途

Cu配線とダマシン

半導体の多層配線では、絶縁膜に形成した溝やビアへCuを埋め込み、その後CMPで余分なCuを除去します。微細な溝をボイドなく埋めるには、シード層、添加剤、電流波形、液流、成膜速度を組み合わせた制御が必要です。前工程のCu配線を対象にする場合は、微細パターンへの埋め込み実績とCMP工程への接続を確認します。

RDLとCuピラー

RDLは、チップ上の端子位置を再配置する配線です。Cuピラーは、チップと基板を接続する柱状の電極として使われます。膜厚と形状の均一性、ウェハ中心とエッジの差、薄いシード層への給電、レジスト開口内の成長制御が選定条件になります。

TSVとTGV

TSVはシリコンウェハ、TGVはガラス基板を貫通するビアへ金属を充填する技術です。高アスペクト比の孔をボイドなく埋める必要があり、濡れ性、プリウェット、液流、添加剤、電流制御が重要です。装置メーカーへは、孔径、深さ、テーパー、シード膜、目標充填時間を共有します。

バンプとはんだめっき

フリップチップ実装などでは、Cu、Sn、SnAg、Auなどを使ってバンプを形成します。合金組成、バンプ高さ、トップ形状、面内均一性、リフロー後の接合性を評価する必要があります。複数の金属を連続処理する場合は、槽構成、クロスコンタミネーション対策、洗浄工程も確認します。

パワー半導体のUBM

パワー半導体では、AlやCu電極の表面にNi、Pd、Auなどを形成し、はんだ、ワイヤ、焼結材との接合性や拡散バリア性を持たせます。SiCやGaNの高温動作を想定する場合は、めっき膜の密着性、熱処理後のクラック、接合強度、電極への腐食影響まで評価します。

半導体めっき装置の導入前に整理すべき仕様

メーカーへ問い合わせる前に、次の情報をそろえておくと、装置構成と評価条件を比較しやすくなります。

項目整理する内容
形成する構造ダマシン、RDL、Cuピラー、TSV、TGV、バンプ、UBM、裏面電極など
基板材料、直径・外形、厚み、反り、オリフラ・ノッチ、エッジ形状
下地とパターンシード膜、電極材料、レジスト厚、開口径、深さ、アスペクト比
めっき金属Cu、Ni、Au、Pd、Sn、SnAg、In、磁性合金など
品質目標膜厚、面内均一性、組成、表面粗さ、ボイド、欠陥、密着性
生産条件月産枚数、タクト、稼働時間、品種切り替え、将来の増産計画
自動化搬送、レシピ、薬液補給、分析、ログ、SECS/GEM、MES連携
付帯設備薬液供給、排気、排水、純水、温調、洗浄、乾燥、検査装置

サンプル評価で見る項目

  • ウェハ中心、中間、エッジの膜厚分布
  • パターン密度による成膜差と局所的な過成長
  • ビアやトレンチ内部のボイド、シーム、充填状態
  • バンプ高さ、トップ形状、合金組成
  • ピンホール、ノジュール、パーティクル、変色
  • 密着性、熱処理後のクラック、接合強度
  • 複数ロットでの再現性と浴寿命
  • 薬液消費量、アノード・治具・フィルターなどの交換頻度

半導体めっき装置の費用が変わる要素

半導体めっき装置は個別設計やプロセス開発を伴うことが多く、公開価格だけで比較することは困難です。装置本体だけでなく、前後処理、付帯設備、立ち上げ、評価、保守、消耗材まで含めた総費用で比較します。

  • 研究機、セミオート、全自動量産機の違い
  • 対応ウェハ・パネルサイズと搬送方式
  • めっき槽数、金属種、前処理・洗浄・乾燥モジュール
  • 薬液分析、自動補給、レシピ・ログ管理の範囲
  • クリーンルーム、排気、排水、純水、薬液供給設備
  • サンプル評価、プロセス開発、量産レシピ作成
  • 据付、立ち上げ、トレーニング、保守契約、予備部品
  • 海外装置の輸送、法規対応、国内サービス体制

半導体めっき装置に関するFAQ

電解めっき装置と無電解めっき装置はどちらを選べばよいですか?

形成する膜と下地によって決まります。Cu配線、RDL、TSV、Cuピラー、厚膜バンプなどは電解めっきが中心です。AlやCu電極表面のNi・Pd・Au系UBMなど、選択的に成膜する用途では無電解めっきが候補になります。両方式を同じ工程で使う場合もあります。

研究開発用装置から量産装置へ条件を移せますか?

移行は可能ですが、槽容量、液流、電極配置、給電、搬送、処理枚数が変わるため、同じ設定値をそのまま使えるとは限りません。研究機で得た結果を基に、パイロット評価と量産機での再現性確認を行います。

めっき装置と薬液は同じメーカーに依頼すべきですか?

必須ではありませんが、装置と薬液の相互作用を理解している会社が調整に関わると、条件出しを進めやすくなります。別々の会社を選ぶ場合は、装置メーカー、薬液メーカー、自社のプロセス担当者で、評価方法と責任範囲を事前に整理しましょう。

海外メーカーを選ぶ場合に重視する点は何ですか?

国内の営業・サービス窓口、部品在庫、立ち上げ支援、復旧時間、トレーニング、輸出管理、装置安全規格への対応を確認します。装置性能だけでなく、量産停止時にどのような体制で支援を受けられるかが重要です。

装置メーカーへ最初に渡すべき情報は何ですか?

対象基板、サイズ、下地、パターン、めっき金属、目標膜厚、面内均一性、月産枚数を共有します。可能であれば断面図、現行プロセス、評価方法、許容欠陥、前後工程の条件も用意すると、装置構成とサンプル評価の提案を受けやすくなります。

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半導体めっき装置メーカーのまとめ

半導体めっき装置メーカーは、研究開発、ウェハ量産、先端パッケージ、パワー半導体、化合物半導体など、得意とする領域が異なります。まずは形成する構造、基板、金属種、生産量を整理し、電解・無電解、対応サイズ、プロセス支援範囲から候補を絞り込みましょう。

半導体装置メーカーが自社の技術を必要とする企業へ届けるには、製品名だけでなく、対応工程、解決できる製造課題、評価データ、導入条件を整理し、検索、専門メディア、展示会、営業資料をつなぐことが重要です。

免責事項

掲載内容は2026年7月時点で確認した各社公式サイト、製品ページ、企業情報をもとにしています。装置仕様、対応基板、処理金属、製品名、販売・保守体制は変更される場合があります。導入を検討する際は、対象ワークと要求仕様を提示したうえで各社へ最新情報を確認してください。