半導体クリーンルームは、微粒子だけでなく、温湿度、分子汚染、静電気、微振動など、工程に応じた環境条件を管理する必要があります。
メーカーを比較するときは、大規模ファブを構築する総合設備会社と、既存空間へ局所クリーン化設備を導入するメーカーを分け、対応範囲、方式、完成後の保守まで確認することが重要です。
半導体クリーンルームメーカー15社の比較表
大規模ファブの総合設備会社と局所クリーン化・周辺機器メーカーを含め、対応領域、支援範囲、向いている導入目的で比較しています。実際の対応可否は各社へ確認してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 対応形態・主な設備 | 設計・施工・保守範囲 | 向いている導入目的 |
|---|---|---|---|---|
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興研株式会社 |
既存空間へ導入しやすいオープンクリーンシステムKOACHを展開 |
局所クリーン化、オープンクリーンシステム、研究・製造空間
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製品選定、配置計画、ショールーム検証、導入後の運用
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建屋全体を改修せず、作業領域や装置周辺だけに清浄環境を作りたい場合
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高砂熱学工業株式会社 |
大規模クリーンルームの高精度環境と省エネルギーを設計 |
大規模ファブ、産業空調、分子汚染対策、省エネルギー
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設備計画、設計、施工、気流・汚染対策、運用改善
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半導体前工程を含む大規模工場で環境性能と運転コストを両立したい場合
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新菱冷熱工業株式会社 |
分子汚染・微振動・ミニエンバイロメントを含む精密環境を構築 |
半導体・電子部品工場、精密空調、ミニエンバイロメント
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設計・施工、環境制御、中央監視、ファシリティ管理
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24時間稼働ファブで環境制御と設備管理を統合したい場合
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株式会社大気社 |
半導体向け産業空調とケミカル汚染対策を国内外で展開 |
産業空調、インダストリアルクリーンルーム、分子汚染対策
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設計・施工・監理、環境分析、省エネ、海外工場対応
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半導体工場の高仕様設備や海外拠点まで含めて相談したい場合
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三機工業株式会社 |
空調・熱源・解析・搬送・水処理まで半導体工場設備を横断支援 |
半導体工場、クリーンルーム、熱源、搬送、水処理、監視制御
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設計・施工、環境診断、気流解析、省エネ、設備デジタル化
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生産設備と建築設備をまたいで工場全体を検討したい場合
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株式会社日立プラントサービス |
半導体用クリーンルームとユーティリティ設備を一体で構築 |
半導体・電子工業、工業用クリーンルーム、研究施設
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設計・施工、気流解析、ユーティリティ、防災、監視制御
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300mm対応や既存設備の局所クリーン化・省エネを検討する場合
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明星建工株式会社 |
半導体工場のクリーン内装を材料選定から施工管理まで一貫対応 |
工業系クリーンルーム、特殊内装、既存ライン改修
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材料提案、設計、施工、管理、生産ライン変更対応
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クリーン内装と施工品質、稼働中ラインへの対応を重視する場合
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日本エアーテック株式会社 |
クリーンルームからFFU・エアシャワーまで自社製品で一括提案 |
クリーンルーム、クリーンブース、FFU、エアシャワー、クリーンベンチ
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企画、設計、製造、施工、検査、保守、フィルター交換
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標準機器と特注設計を組み合わせて一社へ集約したい場合
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オリエンタル技研工業株式会社 |
研究施設の構築とクリーン関連設備をハード・運用の両面から提供 |
研究施設、クリーンルーム、クリーンベンチ、エアシャワー、パスボックス
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施設設計・施工、設備製造、運用支援、メンテナンス
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半導体研究開発施設やラボ設備を一体で整備したい場合
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有限会社環境エンジニアリング |
特殊空調をオーダーメイドで設計・製造・施工・保守 |
クリーンルーム、クリーンブース、恒温恒湿室、環境試験室
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現地調査、設計、製造、施工、改修、アフターサービス
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中小規模や特殊条件のクリーン環境を個別設計したい場合
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株式会社日立産機システム |
半導体製造装置や搬送装置向けのFFU・クリーンエア機器を展開 |
FFU、フィルターユニット、エアシャワー、クリーンエア装置
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機器選定、製品供給、クリーンエア装置の保守支援
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装置組込みや既存クリーン設備へFFU・関連機器を追加したい場合
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コトヒラ工業株式会社 |
特注FFU・エアシャワー・パスボックスなど周辺機器を自社製造 |
FFU、エアシャワー、パスボックス、局所集塵、クリーンルーム機器
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製品設計・製造、特注寸法対応、周辺機器の供給
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既存設備へ特注サイズのFFUや入退室・集塵機器を追加したい場合
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ヤマトマテリアル株式会社 |
半導体向けクリーンルーム・ブース・FFUを設計提案 |
クリーンルーム、クリーンブース、FFU、恒温恒湿、半導体関連設備
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設計・施工、機器供給、設置後検査、バリデーション
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量産・検査工程で部屋とクリーン機器を組み合わせたい場合
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株式会社レイテック |
ライン式・コンベンショナル式・簡易型から保守まで責任施工 |
クリーンルーム、クリーンブース、恒温恒湿、防爆型、特殊空調
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打合せ、設計、施工、完成検査、保守、アフターサービス
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新設・既設を問わず複数方式から選び、保守まで任せたい場合
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WTC日本株式会社 |
半導体工場のクリーンルーム・機電・ガス配管を一括支援 |
半導体工場、クリーンルーム、空調、機電、高純度ガス配管
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FS、予算・工期評価、設計、施工、試運転、保守、教育
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熊本周辺を含む半導体ファブで設備・フックアップまで相談したい場合
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半導体クリーンルームメーカー15社の詳細
半導体クリーンルームメーカーの選び方
対応範囲と責任分界を確認する
クリーンルーム案件には、建築、内装、空調、熱源、電気、監視制御、純水、特殊ガス、排気、除害、装置フックアップが関わります。候補会社がどこまで設計・施工するかを確認し、元請、設備会社、機器メーカー、装置メーカーの責任分界を図面と見積書へ明記します。
半導体工程の実績を確認する
「クリーンルーム対応」と書かれていても、食品・バイオ分野と半導体では管理対象が異なります。前工程、後工程、装置組立、材料製造のどこに実績があるか、どの粒径と環境条件を扱ったか、完成後に何を測定したかを確認します。
稼働中改修への対応を確認する
既存工場の改修では、生産を止められる期間、工事区画、発塵・振動・臭気、既設天井と床下、装置の養生が制約になります。夜間・休日工事の可否だけでなく、仮設区画、負圧集塵、工事後清掃、再立ち上げ時の測定まで施工計画へ入れます。
引き渡し後の測定・保守を確認する
引き渡し時には、粒子濃度、風量・風速、フィルターリーク、室圧、温湿度、騒音、必要に応じてAMCや微振動を測定します。定期点検、フィルター交換、センサー校正、監視アラーム対応、省エネ改善の支援範囲も比較します。
導入費用とランニングコストを左右する項目
半導体クリーンルームは、面積だけで価格が決まる設備ではありません。要求清浄度、気流方式、温湿度精度、装置発熱、外気量、排気量、天井高、床構造、冗長化、ユーティリティによって個別見積もりになります。根拠のない坪単価だけで予算化せず、条件を揃えて比較しましょう。
| 費用項目 | 金額に影響する条件 |
|---|---|
| 建築・内装 | 面積、天井高、壁・天井・床材、グレーチング床、耐震、防火 |
| 空調・クリーン環境 | 清浄度、FFU台数、気流方式、温湿度精度、熱源、外気処理 |
| 生産ユーティリティ | 純水、冷却水、特殊ガス、真空、排気、除害、電源 |
| 監視・制御 | 粒子・温湿度・差圧監視、中央監視、データ保存、警報連携 |
| 検査・立ち上げ | 性能測定、バリデーション、清掃、試運転、装置接続 |
| 維持管理 | 電力、フィルター、点検、校正、清掃、部品交換、緊急対応 |
見積もり依頼前に整理する仕様
- 対象工程、製品、ウェーハ・基板寸法、前工程・後工程の区分
- 要求清浄度、対象粒径、測定状態、温度・湿度・室圧の許容範囲
- AMC、静電気、微振動、電磁ノイズなど粒子以外の管理項目
- 製造装置の台数、寸法、発熱、排気、給排水、電源、特殊ガス
- 作業者数、人・物・廃棄物の動線、搬入物と梱包材
- 新設・増設・改修、工事可能時間、生産停止可能期間
- 将来の装置増設、レイアウト変更、設備容量の余裕
- 完成時の測定項目、検収基準、提出図書、教育
- 保守契約、フィルター交換、消耗品、緊急対応、拠点
半導体クリーンルームに関するFAQ
クリーンルームメーカーと施工会社は何が違いますか?
製品メーカーはFFU、クリーンブース、エアシャワーなどの標準・特注機器を中心に提供します。施工会社・総合設備会社は、空調、内装、熱源、監視制御、ユーティリティを含む施設全体を設計・施工します。一社で両方へ対応する会社もあるため、名称より対応範囲を確認してください。
クリーンルームとクリーンブースはどちらを選ぶべきですか?
製造室全体の温湿度・室圧・清浄度を管理する場合はクリーンルームが候補です。既存室内の一部工程や検査作業だけに清浄環境を作る場合はクリーンブースが適することがあります。発塵源と製品が露出する範囲から決めます。
既存工場へ後付けできますか?
クリーンブース、オープンクリーンシステム、局所FFUは後付けしやすい方式です。部屋全体を改修する場合は、天井高さ、床荷重、空調・電源容量、排気、搬入経路、消防・建築条件を確認します。
半導体クリーンルームの省エネはどこから検討しますか?
FFU運転台数、換気回数、外気処理、熱源効率、排気量、装置発熱、温湿度設定を確認します。全体の清浄度を一律に上げず、ミニエンバイロメントや局所クリーン化を組み合わせることも選択肢です。製品品質を守る管理値を維持したうえで評価します。
完成時にはどのような検査を行いますか?
一般に粒子濃度、風量・風速、フィルターリーク、室圧、温湿度などを確認します。工程によってAMC、静電気、微振動、回復時間、騒音も対象になります。見積もり段階で検査項目、測定条件、合否基準を決めてください。
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半導体クリーンルームメーカーのまとめ
半導体クリーンルームメーカーを選ぶときは、大規模ファブを構築する総合設備会社と、局所クリーン化や周辺機器を提供するメーカーを分けることが重要です。要求清浄度が同じでも、対象工程、粒径、温湿度、分子汚染、静電気、微振動、改修条件によって必要な設計は変わります。
候補会社へ同じ仕様書を提示し、設計・施工範囲、完成時の性能確認、稼働後の保守、年間の運転コストを比較してください。仕様が固まっていない場合は、発塵源、製品が露出する範囲、生産量、将来増設から整理すると、適した方式を絞り込みやすくなります。
- 免責事項
掲載内容は2026-07-12時点で確認した各社公式サイト・製品ページをもとにしています。製品仕様、対応クラス、施工範囲、販売・保守体制は変更される場合があります。詳細は各社へ確認してください。

